アンファーは6月8日、「将来の子供希望」に関する調査結果を発表した。調査は2月、全国の20代~50代の既婚男女4,700名を対象にインターネットで行われた。

  • 将来の子供希望

「将来子供を希望するか」について聴取したところ、「いつか欲しいと思っている」が、全年代において男性が女性を上回る結果に。また、20代女性が40.5%に対し、30代女性は12.7%と約30ポイントも低下するなど、20代~30代にかけて子供を希望する意識に大きな変化が見られた。

一方、「欲しいと思っていない」の回答は女性の方が多く、特に20代は男性16.9%に対して女性31.0%と大きな差が。また、「欲しいと思っているが難しい」の回答では、男性が女性を上回った。

そこで、「子供をつくりたくない、つくれない理由」について調べたところ、20代女性の87.5%が「経済的な不安」を抱いており、これは男性(11.1%)の約8倍。また、30代以降になると、男女ともに「年齢的な要因」が大きくなり、特に40代では女性67%、男性58%と半数以上が該当する結果に。

勤務形態については、「欲しいと思っているが難しい」と答えた女性は「アルバイト・パート」が最多の28%と、安定した経済性の不確実さが難しい理由のよう。

年収については、「いつか子供を欲しいと思っている」女性は平均で163万円であるのに対し、「子供を欲しいと思っていない」と回答した女性は115万円と、約50万円の差が明らかに。また、妊活をしている女性の平均年収は200万円で、正社員が47%と最も多いことから、経済的な安心と子供を希望する意識への関連性がうかがえる結果となった。

続いて、「妊活」について聴取したところ、妊活中の20代女性において「妊活について正しい情報が分からない」割合が20%と他年代よりも高く、「給付金などの支援を申請している」割合は0%。さらに、「先が見えず不安」と回答した割合も多い点から、20代女性の多くが、適切な情報の入手・手続き等ができずに、妊活に対して不安や悩みを抱えているよう。一方、20代男性では「食生活の見直しをしている」割合が50%と高く、男性でも妊活の意識の向上が見られる結果に。

また、「夫婦関係に満足している」と回答した割合をみると、「妊活をしている」女性が最も高く88.2%。次点は「子供を希望する」(81.7%)で、「欲しいと思っていない」(70.8%)や「欲しいと思っているが難しい」(67.0%)女性よりも、妊活をしている女性や子供を希望する女性の方が夫婦関係に満足していることがわかった。