7人組アーティスト・7ORDER(安井謙太郎、真田佑馬、諸星翔希、森田美勇人、萩谷慧悟、阿部顕嵐、長妻怜央)の全国ツアー『7ORDER LIVE TOUR 2023 DUAL』が6月4日に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザにてファイナルを迎えた。今回は6月3日19時の公演をレポートする。

  • 『7ORDER LIVE TOUR 2023 DUAL』

    『7ORDER LIVE TOUR 2023 DUAL』

今ツアーは7人の持ち味である「バンド」と「ダンス」、2つのパフォーマンススタイルがふんだんに盛り込まれた3rdアルバム『DUAL』を引っ提げた全国ホール&アリーナツアー。4月9日仙台サンプラザホールを皮切りに、8都市16公演を敢行した。

真田が作詞作曲した「Who I Am」でメンバーが一人一人登場すると、声出しOKとなった会場には歓声が上がる。ダンスで魅せる「Edge」では自動制御のペンライトで周囲が真っ赤となり、バンドスタイルで「BOW!!」「Feel So Good」「Growing up」「SUMMER様様」と続くと、振り付けや掛け声で会場は一体に。ガラッと空気を変えたダンス曲「Heavy」、大人の色気を見せる振り付けながらも途中からバンドスタイルで妖しい雰囲気の「&Y」など、多彩すぎるほどの姿を見せた。

思わず体を揺らしてしまう「F」では阿部がボーカル、6人が楽器を演奏しつつボーカルも務める形となり、さらにインディーズデビュー曲でもある「Saboflower(※“a”の上にチルダ)」は観客が撮影OKという新たな試みも行った。

MCでは、言葉の間にバビブベボを挟んで話す「バビ語」が話題となり、長妻と諸星がかねてよりやってみたいと熱望していたという「バビ語のトレンディドラマ」を急遽披露することに。バビ語がわからない観客のために、諸星の通訳に萩谷、長妻の通訳に阿部が入る。ヒロインの諸星が海外へ行ってしまうのを止める長妻……という設定で、最後には長妻がバビ語で「結婚してくれ」、諸星が「もちろん」とプロポーズの様子が繰り広げられた。

長妻は「俺たちはTikTokでバカ売れします。それで芸能界のバビ語を喋れる方にお願いして召集して、バビ語のキャストを集める。ドラマを作って、海外に出して、計画してるんだよね」、諸星は「ネイディブバビリアン計画」と自信満々だが、阿部は「海外に出したら何もわかんないだろ」とツッコミ。しかし長妻は「バビ語の学校を作る。スクールを作って、それが日本のトレンドになる」と野望を語り、「15年くらい」の計画であることを明かした。

爆笑のMCを終えると、「Stunnin’」「Monday morning」と洗練されたパフォーマンスを見せるも、長妻が作詞作曲した「なんとかやってますわ」ではスクリーンに電車の車内風映像が映し出され、振り幅の広い同グループ。車掌設定の長妻がアリーナ公演のみの特別企画「なんとかやってますわ相談室」を行い、この回は「ママオーダーイエロー」からの相談として「うちの息子がLINEしても全然返してくれません、どうしたらいいんでしょうか?」という内容が読み上げられると、メンバーの森田が登場。森田は「はい、完全にやってます。ついに親を出してきましたか。結構ノリノリで出てきちゃってる感じがすごい嫌です。決して反抗期ではなく、息子としての言い分もございます」と母親のLINE内容にツッコむ一幕も。しかし「そんな母だけど、いつもありがとう。僕は生まれた頃から愛情を母にもらい、父の背中を見て育ちました。今後の人生の目標も両親の生き方、それは変わりません。こんな身勝手な僕ですが……なんとかやってますわ」と感謝からの曲振りで、会場を沸かせていた。

その後阿部が歌い上げる「レスポール」、満開の桜が映し出される「爛漫」とメンバー出演映画の主題歌で聴かせると、スクリーンにはここまでの公演の内容が巻き戻される映像が流れ、1曲目に披露した「Who I Am」が今度はバンドバージョンで響き渡る。さらにメドレーで「Make it true」「MONSTER」「Perfect」「Power」「Break it」とメンバーがガンガンに攻めていくと、会場の盛り上がりも最高潮に。バンド〜ダンス〜バンドと入り乱れる「Get Gold」では最後とばかりに観客も手を振り上げていた。

同グループのキャラクターである「小田ちゃん」が登場し煽ったアンコールの「GIRL」「Lonely night」では、メンバーが客席に登場し、いたるところから悲鳴が上がる。最後にはリーダーの安井が「本当に楽しい時間が過ごせました。やっぱり僕らは“持ってる”ということで、昨日はどしゃぶり、だけど今日は晴れ! まさにこの曲を歌うにふさわしいタイミングじゃないでしょうか!」と前日の台風を引き合いにしながら語りかけ、メンバーと観客が共に歌う「雨が始まりの合図」で締め括った。同ライブは千秋楽公演の模様が現在「ABEMA PPV ONLINE LIVE」にて配信もされている(チケット購入:6月14日23時59分まで)。

Photo by gaku maeda・ryu kasai

セットリスト

1.Who I Am
2.Edge
3.BOW!!
4.Feel So Good
5.Growing up
6.SUMMER様様
7.Heavy
8.&Y
9.F
10.Sabaoflower(※“a”の上にチルダ)
11.Stunnin’
12.Monday morning
13.なんとかやってますわ
14.レスポール
15.爛漫
16.Who I Am〜Make it true〜MONSTER〜Perfect〜Power〜Break it〜Get Gold
− Encore −
EN1.GIRL
EN2.Lonely night
EN3.雨が始まりの合図