梅雨開けが待ち遠しい。なぜなら、キンキンに冷えたビールがおいしいから。でも、この夏はノンアルコール飲料に注目したい。それも、このほどサントリーが発売する、“記憶力に着目した”ノンアルコール飲料には、かなり興味をそそられる。

  • “記憶力”に着目した機能性表示食品「あしたを想うオールフリー」

ビールテイスト飲料に“ヘルシー志向”が到来

すっかりおなじみになったノンアルコール飲料。飲む人も、飲まない人も一緒に楽しめることから需要は伸長中だ。健康意識の高まりもあり、健康機能を謳った「高機能系」のノンアルコールビールテイスト飲料市場は、コロナ禍前より2倍以上の拡大を見せている。高機能系ノンアルコール飲料はやはり、体重増加や体脂肪に関する悩みに対応するものが主流である。サントリーでは、先行商品の「からだを想うオールフリー」が売れ行き好調だ。

「からだを想うオールフリー」で記憶力対策+休肝

体重や脂肪の悩みに並び、「記憶力の低下」や「もの忘れ」も40代以降の人にとって身近な悩みとなっている。こうした背景を踏まえ、同社は6月20日に、“記憶力”に着目した機能性表示食品「あしたを想うオールフリー」を発売する。ノンアルコール飲料に対する健康ニーズに応えることで、ノンアル市場活性化をさらに促進する狙いだ。

  • サントリー株式会社 ビールカンパニーブランド戦略部長の梅原武士氏(左)と取締役常務執行役員戦略本部長の林正人氏

「あしたを想うオールフリー」の特徴は、記憶力を高めるのに役立つ機能があることが報告されている「GABA(ギャバ)」を配合したこと。同商品のターゲットは、40代以降のビール好きの男女。まだまだ元気な働き盛り世代で、「自分はまだ大丈夫」と思いつつも、「さっき会った人の名前が思い出せない」といった現実を思い知らされ始める年代でもあろう。また、健康への配慮から飲酒量を減らそうと考えている人も少なくなさそうだ。

「GABAには加齢によって低下する認知機能の一部である記憶力を高めるのに役立つ機能があることが報告されている。加齢に伴い記憶力に不安が出てくるこの世代に向け、記憶力対策と休肝日を兼ねて商品を提案したい」というのが、サントリーの構想だ。

「あしたを想うオールフリー」、クセのないさっぱり味で炭酸の刺激が心地良い

さて、「あしたを想うオールフリー」の味は?

口に含むと、軽やかな苦みがまず訪れ、心地良く華やかな香りの余韻が残る。原材料や製法を見ると、二条大麦麦芽で仕込む一番麦汁や、アロマホップ、天然水が決め手とわかる。既存の「オールフリー」で培った技術の賜物であろう。このおいしさでアルコールだけでなくカロリー、糖質、プリン体がすべてゼロとは!

  • 「オールフリー」をベースにGABAを配合し、ビールの苦みと香りの余韻を強調した「あしたを想うオールフリー」

ハイボールもワインもノンアル商品が続々

さらに強力な新メンバーも予定されている。「あしたを想うオールフリー」に続き、6月27日には「のんある晩酌 ハイボール ノンアルコール」が全国で発売予定。こちらはウイスキー原酒からアルコール分を取り除く製法により、ウイスキーならではの芳香とアルコール度数0.00%を両立させるものだ。

  • 「のんある晩酌 ハイボール ノンアルコール」

また7月18日には、ノンアルコールワインテイスト飲料「ノンアルでワインの休日(夏のロゼ辛口)」を全国で期間限定にて発売予定。醸造ワインを蒸溜しアルコール分を除いた「ワインエキス」を用いて、本格的なワインのような味わいを実現。ロゼワインのような華やかな香りと、すっきりとした甘さと酸味のある辛口の味わいとなる。

  • 「ノンアルでワインの休日(夏のロゼ辛口)」

ノンアルコール飲料市場は日々拡大している。お酒が苦手な人も、健康を考えて休肝日を決める人も、みんなで乾杯できるなんていい時代が来たものだ。