韓国のハワイと呼ばれるリゾートアイランド済州島(以下、チェジュ島)。海と山、大自然に囲まれた島で、新鮮な食材が豊富にそろいます。

アワビやタチウオなどの海鮮、潮風で身が引き締まった黒豚、温暖な気候で甘くなったみかんなど、チェジュ島ならではの名物グルメをご紹介します。

  • 海産物エリアの店先で「カルチ(太刀魚)」がズラリと並ぶ様子は圧巻

チェジュ島に行ったら食べたい名物グルメ3選

チェジュ島の特産品のアワビ、蟹、ムール貝、あさりなど、魚介をこれでもかと詰め込んで土鍋で煮込んだチェジュの郷土料理「アワビトゥッペギ」。

海岸沿いのお店で提供していることが多く、筆者が訪れた店はアワビが2つ入っているにもかかわらず、1万5,000ウォンと破格でした。

  • キャプション:アワビトゥッペギ(土鍋)、まわりのおかずはサービス

スープにたどり着くまでに、魚介がたくさんでお腹いっぱいになりそうですが、出汁がたっぷりと出たスープは絶品。あ~旨い……と、唸りながらおいしさを噛み締めました。

  • アワビ粥

もう一品、アワビで外せないのが「アワビ粥」。海女さんが採ってきた新鮮なアワビを使用し、アワビの内臓を溶いて煮出しているのでこの色なんだそう。

ご飯に味が染み込みんでいて、おいしい! カットしたアワビもしっかりと入っており、食感も楽しめます。

  • 黒豚サムギョプサル

韓国料理の定番・サムギョプサル。チェジュ島では大草原の中で黒豚を放牧し成育しているため、黒豚サムギョプサルを堪能できます。

肥沃な土壌で育った黒豚は、風味が豊かで口の中に甘みが広がります。カタクチイワシの魚醤で食べるのがチェジュ島流です。

安旨天国! 「済州東門市場」で市場グルメを堪能

「済州東門市場(チェジュトンムンシジャン)」は、済州国際空港から車で約20分の場所にあります。

旧済州と呼ばれるエリアで、近くには「七星路ショッピング通り」もあり、グルメと買い物が一度に叶うエリアです。

  • キャプション:チェジュ島の台所と呼ばれる「済州東門市場」では、野菜から海産物、肉など多くのものがそろう

食べ歩きグルメも豊富で、国内外のさまざまな旅行者が思い思いに楽しんでいました。

  • みかんを販売する店がズラリと並ぶ

チェジュを代表する農作物といえば、みかん。

韓国みかん発祥の地で、現在もその99%がチェジュ島で生産されており、500種類の品種があるそう。

旅行中に試してみたいところですが、まとめての販売や贈答用の箱買いがメインで、さらには日本への持ち込みもNGなので、手軽に味わうには搾りたてジュースがおすすめです。

  • ペットボトルに入った生搾りみかんジュースは3,000~5,000ウォン程

チェジュ島の守り神・トルハバンの形をしたペットボトルに入れて販売している店が多かったです。さわやかな甘さ、酸味が喉を潤してくれます。

  • 「ピントック」は1つ1,000ウォン

チェジュ島の伝統料理「ピントック」。細切りにした大根をごま油で炒め、そば粉で作られた生地で包んでいます。軽い味わいなので、これを食べながら屋台を巡るのもおすすめ。

韓国語でカルチと呼ばれる太刀魚もチェジュ島の名産です。市場や海沿いの店ではカルチの焼き魚定食を出す店も多くあります。

  • 一皿10,000ウォンから新鮮な刺身を販売している

その場で食べることも、持ち帰りもできる刺身の盛り合わせ。私はカルチの刺身をテイクアウトして、ホテルで焼酎を飲みながら楽しみました。醤油の他に、チョココチュジャンと呼ばれるお酢が入った甘酸っぱいコチュジャンタレも付いてきます。

刺身とコチュジャン? と、最初は慣れませんが、淡白なカルチとの相性が抜群で、焼酎が進みました。