毎回、気持ちよく走り出したい! メンテナンスコストを抑えたい! メカのことを学んでみたい人に、ぜひ覚えてほしいのが正しい洗車のやり方だ。
スポーツバイクは車重を軽く、パフォーマンスを追求しているため、チェーンや変速機が向きだしの状態。それゆえ、一日走れば、自転車は想像以上に汚れる。もっとも汚れるチェーンやギヤといった駆動部の黒い汚れは、砂や埃、変速等で発生した金属片によるものだ。汚れたチェーンで走り続けるのは、サンドペーパーでギヤを削りながら走るのと一緒なのだ。そして、汚れが摩擦抵抗になって走りは重くなり、見た目も悪い。
何度も洗っているうちに、汚れる場所やキズが付きやすい部分、プーリーやパッドの磨耗なども自然と分かるようになる。プロ選手の自転車が毎日、洗車を欠かさないのは最高のパフォーマンスを引き出すために必要だからだ。
今回は国内プロチームの他、東京オリンピックのナショナルチームでメカニックを務めた神馬有貴さんが、洗車方法を伝授してくれた。
【用意するモノ】
【ブレーキパッドを保護する】
【汚れている駆動系から洗いはじめる】
【中性洗剤で全体を洗っていく】
【ホイールを洗う】
【注油】
文/菊地武洋