トップアート 希少なベース車でパーツを吟味し本格的な80'sアートを披露 勇将丸

長野県で板金塗装業を営むオーナーは、自他ともに認める生粋の日産党で、昭和61年式アトラスをベースにした積車・勇将丸には、ウロコステンレスのパーツを多投した。「小学生のころに見たデコトラを意識しました」というスタイルに注目だ。

「その昔、トラックレースに参加した夢丸をイメージしました」というピンク系のボディカラーは、メタリックに赤を混ぜて表現したもの。

そこにウロコステンレスパーツを組み合わせたビジュアルは、まさしく80年代から甦ったデコトラのよう。カラフルな打ち出し模様がムード満点なキャデラックバンパーや、2段ハチ巻きのシートキャリアなど、80sを彷彿とさせる大型パーツ群の存在感もピカイチで、目の肥えたアートファンの驚嘆を誘う。

また、前面にマーカーを組み合わせた角ビッグホーン×2本や角目4灯ヘッドライト、キャブに流れる手すりパイプ、ドアの切り文字など、ディテールにもツウな見どころを満載。あすなろ工芸が手腕をふるった「赤地×ミラー文字」のアンドン群も秀逸だ。撮影後にはバスマークも装着。「いつかリアに浮世絵風の美人画を入れたいです」と抱負を語った。

各所の写真(6枚)

カミオン2014年6月号をもとに再構成