ローズ氏(右)と野村氏(左)  [写真=萩原孝弘]

◆ 1998年優勝メンバー同士の夢の対決

 DeNAは、埼玉西武ライオンズとの3連戦でスペシャルイベント『GET THE FLAG! SERIES 2023』を開催。5日には日本一に導いた“マシンガン打線”の中軸を担ったロバート・ローズ氏と、左のエースとして活躍した野村弘樹氏による、1998年優勝メンバー同士の夢の対決『BACK TO THE 1998 BAYSTARS』を試合前に行った。

 ビジョンには1998年の2人の活躍が映し出され、まず野村弘樹氏がマウンドへ。ショートには石井琢朗現コーチ、セカンドに鈴木尚典現コーチ、ファーストには三浦大輔監督が、それぞれ当時の背番号を背負って登場。最後には満を持してロバート・ローズ氏がバッターボックスに立った。往年のフォームそのままに投げ込む野村氏の3球目をローズ氏がスイングすると、ボールはレフトの浅い飛球となり、この対決は野村氏の勝利となった。

 対戦を終えた野村氏は「ボビーと対戦するステージを作ってくれたDeNAの関係者に感謝いたします。僕自身楽しませて頂きました」と笑顔。ローズ氏は「野村さんは相変わらずコントロールが良くて、自分も捉えたと思ったのですが先っぽに当ててしまって打ち取られた。次回は見ておいてください。やり返します」とリベンジを誓った。

 イベントを全て終えた後、野村氏は「93年から一緒にやってきて、98年に優勝メンバーになれたボビー(ローズ)と初めて対戦できて、とても嬉しいです。このような場を与えていただき本当に感謝しております」と改めて感謝。「今年は本当に優勝を狙えると思うので、選手も最後まで諦めず、そしてファンの方々も諦めずに応援していただければと思います」とOBとしてファンへ共闘をお願いした。

 3連戦とも懐かしいレジェンドたちの勇姿を見られたファンからは、温かい拍手と声援が送られていた。

取材・文=萩原孝弘