負傷交代となったアブラハム [写真]=Getty Images

 ローマに所属するイングランド代表FWタミー・アブラハムに長期離脱の可能性が浮上している。4日、イタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 アブラハムは4日に行われたセリエA第38節(最終節)のスペツィア(○2-1)戦でベンチスタートとなると、1-1で迎えた64分から途中出場を果たした。しかし、76分に敵選手と競り合いながらボールを追いかけている最中に不自然に左足が地面に着地し、転倒。すぐさまメディカルスタッフを呼んだ同選手は、涙を堪えながらそのまま途中交代を余儀なくされた。

 報道によると、検査の結果、アブラハムは左ひざ前十字じん帯の損傷とねん挫が確認された模様で、5〜6カ月の離脱となることが予想されている。

 現在25歳のアブラハムは2021年8月にチェルシーからローマに加入した。2021-22シーズンは公式戦53試合出場で27ゴール5アシストを記録し、ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)優勝にも貢献。今シーズンも公式戦54試合出場で9ゴール7アシストを記録するなど、中心選手として活躍していた。

 なお、アブラハムにはプレミアリーグの複数クラブから関心が寄せられており、ローマとしては評価額を4000万ユーロ(約60億円)に設定して今夏の移籍市場で同選手を売却することも検討していることが報じられていたが、この負傷により今夏の移籍の可能性はなくなったと見られている。