PSGとの交渉が報じられたナーゲルスマン氏 [写真]=Getty Images

 パリ・サンジェルマン(PSG)が、元バイエルン監督のユリアン・ナーゲルスマン氏と交渉を進めているようだ。4日、フランスメディア『フット・メルカート』が伝えている。

 現在35歳のナーゲルスマン氏は、2016年にブンデスリーガ最年少記録となる28歳でホッフェンハイムの監督に就任。シーズン途中からチームの指揮を取ると、降格圏に沈んでいたクラブを立て直して残留を勝ち取った。その後はライプツィヒを経て、2021年からバイエルンを率いると就任初年度からブンデスリーガを制覇。しかし、今年の3月に同クラブから解任され、現在はフリーとなっている。

 同メディアによると、クリストフ・ガルティエ監督の解任を検討しているPSGは、後任としてナーゲルスマン氏を有力候補に挙げており、攻撃的なサッカーを構築する同氏が、今夏に大幅な改革を予定している同クラブにとって興味深い人材であると考えているようだ。

 すでに両者の間では交渉が始まっている模様で、今後も引き続き話し合いが行われる見通しだという。さらに、昨年12月末までベルギー代表のコーチを務めていた元フランス代表FWティエリ・アンリ氏に、アシスタントコーチのポストを準備する可能性があることも伝えられている。

 リーグ・アンでは2位のランスに勝ち点差「1」をつけ、2連覇を達成したPSG。しかし、今季の不安定な戦いぶりから指揮官を務めるガルティエ監督には批判が集まっており、2024年6月30日までの契約期間を残しながら、今夏に解任されることが噂されている。

 なお、PSGの新指揮官候補としては、元スペイン代表指揮官ルイス・エンリケ氏や、ローマを率いるジョゼ・モウリーニョ監督、ボローニャを率いるチアゴ・モッタ監督なども挙げられているが、果たしてクラブ上層部はどのような決断を下すのだろうか。