阪神・大山悠輔 (C) Kyodo News

◆ 大チャンスをものにした気迫

 阪神は4日、本拠地でのロッテ戦に2-0で勝利しカード勝ち越しに成功。「4番・一塁」でスタメン出場した大山悠輔は3打数2安打1打点1四球の活躍でチームを勝利に導いた。

 この日は両先発の好投が続き、5回終わって両軍計1安打と緊迫した投手戦に。しかし0-0の同点で迎えた6回に四球と盗塁で一死二塁のチャンスを作ると、打席には4番の大山が向かう。

 暴投も絡み走者が三塁まで進むと、5球目の浮いたフォークを捉えて右前適時打を放つ。好投を続ける阪神先発の才木浩人に大きな援護点をプレゼントした。

 その後は才木の完封でチームも勝利。殊勲打を放った大山は試合後「今日は本当に才木が頑張ってくれたので勝ちを付けれて本当に良かったと思います」と謙虚に喜びを語った。

 接戦をものにする活躍を見せた4番の大山について、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した谷沢健一氏は「フォークだろうが、ストレートだろうが、もう高めだろうがアウトコースだろうがもう決め打ちですよね。詰まっても良いから“何としてもタイムリーを打つんだ”っていう気概を感じましたね」と絶賛。

 相手先発が佐々木朗希という事もあり、番組MCを務めた岩本勉氏は「1試合の中でこんなチャンスなかなか作れないピッチャーですもんね」と同調すると、同じく出演した斎藤雅樹氏も「もう“ここしか無い”というか、ここを逃したらもうなかなか点を取れないという場面でした」と大山の働きぶりに唸った。

 これでチームの貯金は「18」になった他、セ・リーグの順位表でも現在2位のDeNAに5ゲーム差をつけて首位を独走している。リーグ優勝、そして悲願の日本一に向け今後も虎の4番から目が離せない。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』

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