今季のラ・リーガ全日程が終了した [写真]=Getty Images

 ラ・リーガ第38節(最終節)が4日に各地で開催された。

 4シーズンぶり27度目の優勝を決めているバルセロナは、敵地でセルタと対戦。試合はスコアレスで迎えた42分、高い位置でのボール奪取からガブリ・ベイガがファーサイドに流し込み、セルタが先手を取った。なかなか同点ゴールを挙げられないバルセロナに対して、セルタは65分にもベイガがクロスと見せかけた技ありのループシュートを叩き込み、リードを広げる。バルセロナは途中出場のアンス・ファティが1点を返したものの同点までは至らず、試合はこのままタイムアップを迎えた。

 来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得したレアル・ソシエダはホームにセビージャを迎えた。試合は立ち上がりからレアル・ソシエダのペースで進むと、27分にブライス・メンデスのゴールで先制に成功。73分には途中出場のモハメド・アリ・チョーが今季のラ・リーガ初ゴールを挙げた。その直後にはエリク・ラメラに1点を返されたものの、試合はこのままタイムアップ。レアル・ソシエダは今季限りでの退団が決まっているアシエル・イジャラメンディの最終戦を白星で飾った。久保建英はスタメン出場を飾り、前線で多くのチャンスを演出したものの、この試合ではゴールは挙げられず。今季は35試合の出場で9ゴール7アシストという成績でシーズンを終えた。

 レアル・マドリードはホームでアスレティック・ビルバオと対戦。試合は立ち上がりからアスレティック・ビルバオが多くのチャンスを作ったものの、GKティボー・クルトワがPKストップなど好セーブを連発して難を逃れる。それでも後半の立ち上がりにはオイアン・サンセにゴールを許し、レアル・マドリードは1点を追いかける展開に。なかなかチャンスを作れなかったものの、72分にセットプレーから生まれた空中戦でPKを獲得。このPKをカリム・ベンゼマがしっかりと決め、試合を振り出しに戻した。試合はこのまま1-1でタイムアップ。今季限りでの退団が発表されているベンゼマは自身ゴールで華を添え、『サンティアゴ・ベルナベウ』の観衆に別れを告げた。

 3位アトレティコ・マドリードは敵地でビジャレアルと対戦。アトレティコ・マドリードは立ち上がりに失点を許したものの、アンヘル・コレアの2ゴールで逆転に成功する。だが、アクセル・ヴィツェルの退場により数的不利を強いられると、後半アディショナルタイムに痛恨の失点を喫した。アトレティコ・マドリードは勝てば2位に浮上できたものの、このまま3位でシーズンが終了。2位はレアル・マドリードとなった。

 最終節を勝利で飾ればヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)出場権を獲得できる7位オサスナは、ホームでジローナと対戦。オサスナは後半にアンテ・ブディミルの2ゴールで優位に立つと、ジローナの攻撃を1点に抑え、2-1で勝利した。この結果、UEFAカップ(現:ヨーロッパリーグ)に出場した2006-07シーズン以来、来季は17シーズンぶりにヨーロッパのカップ戦に出場することとなった。

 今季の残留争いは最終節までもつれ込むことに。既にエルチェ、エスパニョールの降格が決定している中、残る1枠を巡って各地で激戦が繰り広げられた。前節終了時点で18位のバジャドリードは、ホームで14位ヘタフェと対戦。勝てば順位が入れ替わる“直接対決”はスコアレスドローで終了し、バジャドリードの運命は他会場の結果に委ねられた。前述の通り、17位セルタはバルセロナに2-1で勝利。16位アルメリアはエスパニョールと壮絶な撃ち合いを繰り広げ、3-3で試合を終えた。この結果、降格の残る1枠はバジャドリードに決定。昇格からわずか1年で2部に戻ることとなってしまった。

 ラ・リーガ最終節の結果、および最終的な順位表は下記の通り。

◆◼︎試合結果

マジョルカ 3-0 ラージョ・バジェカーノ
レアル・ソシエダ 2-1 セビージャ
レアル・マドリード 1-1 アスレティック・ビルバオ
ビジャレアル 2-2 アトレティコ・マドリード
オサスナ 2-1 ジローナ
ベティス 1-1 バレンシア
セルタ 2-1 バルセロナ
バジャドリード 0-0 ヘタフェ
エルチェ 1-1 カディス
エスパニョール 3-3 アルメリア

◆◼︎順位表

※()内は勝ち点/得失点差、勝ち点で並んだ場合は直接対決の成績で順位を決定
1位 バルセロナ(88/+50)
2位 レアル・マドリード(78/+39)
3位 アトレティコ・マドリード(77/+37)
4位 レアル・ソシエダ(71/+16)
───────CL出場圏───────
5位 ビジャレアル(64/+19)
6位 ベティス(60/+5)
───────EL出場圏───────
7位 オサスナ(53/-5)
───────ECL出場圏───────
8位 アスレティック・ビルバオ(51/+4)
9位 マジョルカ(50/-6)
10位 ジローナ(49/+3)
11位 ラージョ・バジェカーノ(49/-8)
12位 セビージャ(49/-7)※
13位 セルタ(43/-10)
14位 カディス(42/-23)
15位 ヘタフェ(42/-11)
16位 バレンシア(42/-3)
17位 アルメリア(41/-16)
───────自動降格圏───────
18位 バジャドリード(40/-30)
19位 エスパニョール(37/-17)
20位 エルチェ(25/-37)

※セビージャはヨーロッパリーグで優勝したため来季のCL出場権を獲得