幸年期マチュアライフ協会は6月1日、「男女の更年期」の性差で異なる自覚症状と対策行動の実態に関する調査結果を発表した。調査期間は2022年12月9日~12日、調査対象は30歳~69歳の個人2,000人(男女各1,000人)。
まず、更年期の自覚症状について調べると、更年期の自覚がない人のうち、「更年期はどうか自分ではわからない」と答えた割合は約4割。性差でみると、男性で過半数の55.5%にのぼり、女性でも25.8%いた。
次に、更年期に対するアクション(改善緩和予防行動)をみると、「症状はひどいが我慢している」人は、全体で19.7%と結果に。また、その割合は男性の方が多く、自覚があってもアクションをしていない層の男性が最も我慢していた。また、普段の生活で「カラダやココロの調子」が優れないと感じる頻度は、週に1~2日程度がボリュームゾーンだったが、自覚あり層で「ほぼ毎日不調がある」人は男性の方が多かった。
続いて、更年期の認知と関心についてみると、自覚があって何らかのアクションをしている層ほど、自分の更年期や他性の更年期にも関心を持っているものの、情報・知識については男女間で開きがある結果となった。
さらに、「更年期による不調」の生活への影響(家庭内の不和、人に会いたくなく引きこもるなど)を調べると、いずれの項目も総じて自覚がありアクションをしている層が高く、性差では女性の方が高い結果に。また、男性はアクションをしている層ほど、配偶者・パートナー、家庭への影響を心配する「思いやり」傾向がみられたのに対し、女性はアクションをしていても「こもり」傾向であることがわかった。