iScreamが語る、恋愛ソングの説得力、歌とダンスのスキルアップ、SG5を通して見えてきた海外

iScreamの最新シングル「ALL MINE」は、カップリング曲の「Love Me Better」も含めてRUI・YUNA・HINATAのボーカルの表現力が堪能できる。RSJのTikTokでアップした「ALL MINE」のアカペラver.をチェックしてもらうと分かると思うが、3人の歌がまるで楽器のアンサンブルのように複雑かつ有機的に絡み合い、唯一無二のグルーヴやフィーリングを生み出していることが分かるだろう。LDHのオーディションで応募総数約1万人の中から選ばれたグランプリとファイナリストによるグループなのだから、そもそも成長の伸びしろは大きいわけで、3月にHINATAが高校を卒業し、その成長のスピードがここにきて爆上がりしている印象。そんな彼女たちの「今」のモードを聞いてきた。

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—今年2月の渋谷duo MUSIC EXCHANGEでのライブ(「i2023」)を観させていただきましたが、コール&レスポンスを交えた一体感のあるライブで、コロナ禍での有観客配信ライブの現場(「i2022」)やデビュー時のインタビューを思い出したりして、感慨深いものがありました。振り返ってみてどうですか?

RUI:もうすでに懐かしく感じます。あの日は、皆さんが声を出してくれるかなって不安だったんですけど、影ナレの時から想像の何倍も大きい歓声を上げてくださって。ステージに上がった瞬間に、皆さんがくれる声援が、アーティストだからこそ経験できる、憧れてたものだったと感じながら1曲目を迎えることができてうれしかったです。ファンの皆さんもどういう風に声を出せばいいんだろうって戸惑いがあったと思うんですけど、初めて会った方々同士でも一丸となって生み出してくださっているものが温かくて、自分たちのパフォーマンスの糧になったので、皆さんの存在を心強く感じました。

—HINATAさんも感極まっていた場面がありましたが、特別感のあるライブでしたか?

HINATA:そうですね。EXPG時代から先輩方のライブを観てきたなかで、ライブ=声を出すというイメージがあって。でも自分たちがデビューしてからは、声出しができないのが当たり前で、歓声がないライブでも成り立っていたところはあったので、皆さんが声を出してくれて、私たちの声がけに全て反応してくださっているのが衝撃でもありました。逆に、これまでの歓声なしのライブやイベントでも絆を深めて来られてたんだなってことも実感できたので、思い出に残るライブだったと思います。

—歓声がない環境でのライブをデビュー以降してきたわけだから、確かにそういう点でインパクトは相当ありますよね。

HINATA:声があるかないかだけで、私たちから出るパッションや想いも、自分たちでも感じるくらい違ったので。皆さんのパワーが自分たちのパフォーマンスを変えるなって実感しました。

—YUNAさんはどうでしたか?

YUNA:音楽ってこれだよな!って感じがしました。自分たちはオンラインライブや声出しNGのライブしか経験したことがなかったので、正直それでも大丈夫な感じはしていたんですけど、お客さんの反応を見てたら、ライブって音楽と人が一緒になって楽しめる場所なんだって感じられて、それがすごくうれしかったです。もちろん声を聞けたこともうれしかったんですけど、何よりもお客さんが笑顔で自分たちの音楽を全身で受け止めて、それを私たちに発散してくれてるのがうれしかった。音楽もライブもすごくいいものだなって、その時にめちゃくちゃ強く感じました。

—duoはこれまでで一番大きいキャパの会場だったので、iScreamを応援してくれてる人たちの人物像もより明確に見えてきましたよね。意外と男の人が多いんだなって思いました。

HINATA:私たちも驚きました。

YUNA:びっくりしました。

—女性ファンの方が多いイメージもあったし、以前のライブでも女性が確かに多かったんですけど、duoでは男性の歓声も目立ちました。

RUI:おおー!って。会場の雰囲気を引っ張ってくれましたね。

iScreamといえば「恋の歌」

—今回のシングル「ALL MINE」は、iScreamの次の一手という意味でも新鮮な2曲になっていると思いました。メロディも後ろのトラックも厚いサウンドでカッコいいですが、それ以上に3人の歌の存在感がすごく際立っていますよね。この曲はレコーディングにあたってどういったディレクションがあったんですか?

RUI:「ALL MINE」は、レコーディングの時からドラマ『ガチ恋粘着獣』のオープニング曲を担当させていただくことを聞いていたんです。スタッフさんから、恋愛ものだけど、執着心とかダークな部分もある作品だよって。でも楽曲を初めて聴いた時は意外とライトというか、爽やかなメロディの曲だなって思いました。楽曲は軽やかだけど、歌詞はドラマに沿って書かれているので、軽くなりすぎず、でも重くなりすぎずっていういい塩梅で歌えるように、歌詞の一つひとつに合った歌い方にチャレンジしてみました。

YUNA:この楽曲はあざとさがキーワードになってくるので、私はあざとく歌いました。もちろん自分らしく強めに歌っているところもあるんですけど、それは女の子の強さを表現するイメージで。YUNAが歌っているというよりかは、誰か他の女の子が歌っている気持ちで歌ったのが、この「ALL MINE」っていう楽曲です。”mine mine"ってフレーズも耳に残りやすくて中毒性がある楽曲だなと思うので、そういう狙いを持って今回はレコーディングしました。

HINATA:「ALL MINE」は、推し活とかアイドルに恋をするとか、今時なシチュエーションを描いている楽曲で。メロディはキャッチーで覚えやすいと思うんですけど、ポップで可愛いだけじゃない部分もあって、そのなかでもドラマに合わせた、ドロッとしたダークな部分を表現するために、テンションを抑えて歌ったり、明るくないニュアンスを意識してレコーディングしました。

ー歌唱で言うと、M2の「Love Me Better」での3人のボーカルワークが、それぞれの見せ場もありつつまとまった時の強さもあって、3人のバランスがより磨かれていると感じました。今回の2曲は歌詞もボーカルのメロディも、よりナチュラルにまとまっている印象を受けましたが、歌っている側としてはどうですか?

RUI:「Love Me Better」は久しぶりのビートが強めの楽曲だったので、個人的にすごくテンションが上がっていて。アルバム『i -Special Edition-』の時は「ホワイト・ラブ」だったりR&B調の曲だったり、しっとりめの踊らない曲を新曲で収録したので、歌って踊るガツガツした楽曲は久しぶりで、気合いを入れてレコーディングしました。その時は2人がこの曲に対してどう思ってるかを知らなかったんですけど、レコーディングが終わった後に3人で話したら、「久しぶりにビートの強い曲をやれて、やっぱり気合いが入るよね」って、3人ともこの楽曲に対しての思いが自然と同じになっていたことを知って。実際に曲を聴いたら3人ともパンチ強めな歌い方をしていたので、3人それぞれの曲に対してのアプローチが自然と一緒になってきたなって感じました。

YUNA:さっきRUIが言ってたみたいに、「Love Me Better」も「ALL MINE」も、自分自身がこう歌いたいとか、こういう風に聴いて欲しいっていう、両方をうまくミックスできるようになってきたなって思っていて。今までは曲がそうだったこともあるんですけど、どちらかというと自分目線が多かったと思うんです。でも「ALL MINE」は自分のことを歌ってるんじゃなくてドラマの女の子のことを歌っている楽曲なので、新しい目線から考えて歌いました。

HINATA:「Love Me Better」もドラマ『花嫁未満エスケープ 完結編』のオープニング曲で、「ALL MINE」もドラマ『ガチ恋粘着獣』のオープニング曲ということで、それぞれドラマがあって、iScreamはいつも恋の歌を歌ってるイメージがあると思いますが、「ALL MINE」も「Love Me Better」も、これまでとは違った女の子のストーリーになっているんですよね。「ALL MINE」は依存とか独占欲とか、今までのiScreamの恋愛の曲にはなかったような、ちょっとダークなイメージが加わってる。そうやって新しいiScreamを楽曲を通して見せられていることがうれしいですし、ファンの方が「iScreamの曲がリリースされるたびにその曲が一番好きになる」って言ってくださってるのを聞いて、それってiScreamがちゃんとステップアップできてる証拠なのかなと感じたり、そういう面でも今後のリリースイベントとかを通して「ALL MINE」をもっともっと好きになって、「ALL MINE」に沼っていただければいいなって思います。

歌詞の内容と歌い方のアプローチ

—デビュー時にインタビューさせていただいた時にHINATAさんが、デビューEP(『Maybe…YES EP』)の4曲はすべて恋する女の子をテーマにしてると語ってくれましたが、今回の2曲の歌詞を見ていて、iScreamといえば恋する女の子がテーマなんだよなって改めて思ったんですよね。

HINATA:デビューEPはポップな4曲になっていて、そこからバラードだったり「himawari」「茉莉花 -Jasmine-」だったりいろんな楽曲をやってきて、デビュー時から表現力は成長できているのかなって感じています。ピュアな純愛から別れまで、いろんな曲がある分、こんなにいろんな恋の形、愛の形があるんだって自分たち自身も感じていて。コロナ禍からのデビューということもあって、ファンの皆さんとの距離感も新しい形だったと思いますし、”私は叫ぶ”っていうiScreamのグループ名から学んだこともたくさんあって、いろんな形で皆さんに愛を届けられるようにトライできているのかなって思います。

—LDHはR&Bのカルチャーが根底にあるから、もともとラブソングに強いイメージもあるけど、iScreamがまたこれまでとは違う形で継承して表現しているのかもしれませんね。

HINATA:LDHは恋というよりも「愛」の方が強い気がしていて、私達の場合は10代だからこそ表現できる恋や愛だと思いますし、それがまた新しい形なのかなって。恋愛ソングだけど、恋をしてる、してないに関わらず、心に刺さる曲が魅力だと思うので、聴く人によっていろんな捉え方ができる楽曲を作っていけたらいいなと思います。

—一口に恋と言っても、いろんな意味がありますよね。今回リリースした2曲の歌詞を書かれているMayu Wakisakaさんは過去に「Diamond」の歌詞も書いていたり、「ALL MINE」の作曲のクレジットにも名前が入っていますが、Mayu Wakisakaさんとは楽曲について話をされたんですか?

RUI:レコーディングのディレクションに来ていただきました。自分たちのやりたいことを尊重してくれながらも、楽曲がより良くなる歌い方をアドバイスしていただいたり、大人の視点から、楽曲をより大人っぽくしてくれる要素を私たちに教えてくれたんじゃないかな、と思います。Mayu Wakisakaさんがディレクションしてくださらなかったら、きっともうちょっと可愛らしい楽曲になっていたのかなとも思って、すごく感謝しています。

YUNA:私もそう思います。大人な要素が足されたのは、Mayu Wakisakaさんにディレクションしていただいたおかげかなと思っています。私が一緒にレコーディングをした時には、歌詞の内容どうこうより歌い方についてアドバイスしてくださいました。私たちの等身大の解釈でいいけど、歌い方はそうじゃなくすることで、より「ALL MINE」や「Love Me Better」の良さが表現できるようになったので、楽曲に新しい色をつけてくれたんじゃないかなって思います。

RUI:「Diamond」の時は、自分たちにとってR&B系の大人っぽい楽曲が初めてだったので、それを歌い手として表現することに苦戦していて。その時にMayu Wakisakaさんが導いてくれました。言われるように歌うべきだってことは分かっているけどすぐにできなくて、それでも自分がいいものを出せるまで温かく見守ってくださっていたと思います。なので、iScreamを楽曲とともに大人に成長させてくださっているのはMayu Wakisakaさんなんじゃないかなって、3曲一緒に作らせていただいて思います。

—「Love Me Better」はダンスもすごくカッコよかったです。振りにもこだわりましたか?

RUI:振り付けは、自分たちがずっと振り付けをしてもらいたかったAkanenさんというコレオグラファーのインストラクターの方にお願いしたんです。「誰に振り付けをお願いしたい?」ってマネージャーさんと話してる時に、みんなで「Akanenさん!」ってお願いして。曲もスピーディーで振り付けも数が多くて、歌いながら踊るのが大変だった部分もあったんですけど、できた作品はすごくかっこよくて。レコーディングの時に気合いが入ったって言っていたんですけど、パフォーマンスにもより気合が入る振り付けにしていただいて。なので、duoでパフォーマンスした時は気合いが最高潮だったと思います。

HINATA:すごく達成感がありました。

RUI:ダンサーの方が踊るようなガッツリしたダンスが、いい具合に融合された振り付けだなと思います。

—そういう曲はあんまりなかった気がします。ライブでやるとなると相当パワーがいりますよね。

RUI:いりますね(笑)。

—Mayu WakisakaさんもAkanenさんもそうですが、曲に携わってくれたクリエイターの方では、「ALL MINE」の作曲を手がけているJoe OgawaさんはデビューEPで「Scream Out」を手掛けていますし、「Love Me Better」の作曲をしているMaria Marcusさんは「Pendulum」を、Louise Frick Sveenさんも「Diamond」を手掛けていますよね。毎回新しい人とやるのも刺激になるけど、これまでの出会いが今に繋がっていて、出会いを大切にしながら一歩ずつ進んでいってる感じがします。

RUI:楽曲を作ってくださっている方とは、面と向かってコミュニケーションを取れる機会が少ないのですが。それこそこの前のduoの時に、楽曲を作ってくださった方が観に来てくださって、やっとお会いできたんです。スタッフさんが、「この楽曲を作ってくださった方です」とか、「作詞をしてくださった方です」って紹介してくださって、3人とも感動が止まらなくて。あの曲の!みたいな。実際に足を運んでくださって、自分たちのパフォーマンスを見ていただけたことがうれしかったですし、ファンの皆さんの姿も一緒に見ていただけたことがうれしかったです。これからも最強の皆さんといろんな音楽を作らせていただきたいなって、実際に会ってより強く思いました。

—iScreamはボーカルが凄い!と言われることが多いと思いますが、TikTokではダンスの動画を上げていたり、ライブでのダンスパフォーマンスも見どころですよね。今後、歌だけでなくダンスもアピールしていきたいですか?

RUI:3人がこんなに歌って踊れるんだって、これからiScreamを知る人にも驚いてもらえるように、少ない人数な分、それぞれにパワーと個性があって、1曲の中に手の凝った構成が何回も入ってきてるんだってことをアピールしていきたいです。そこがiScreamのデビュー当時から変わらない武器だと思うので、これからもそこを追求して、これがiScreamのパフォーマンスだって自信を持って届けていきたいなと思います。

RUI(Photo by Mitsuru Nishimura)

SG5からのフィードバック

—RUIさんはSG5でも活動されていますよね。SG5はグローバルのマーケットを目指すという点で、ある種戦略的にやられているのかなと思いますが、iScreamは、現在進行形の等身大の3人の魅力があると思っていて。RUIさんはSG5をやっているからこそ、iScreamの強みを実感することも多いのかなと思いますが、どうですか?

RUI:iScreamとSG5の活動は自分の中でも全然違うなって思います。SG5は先輩方に囲まれて、Blood Popをはじめ、海外の有名なアーティストさんと絡ませていただく機会が多く、毎日が刺激的で、そもそものスケールの違いをアメリカに行くたびに肌で感じています。でもiScreamは、メンバー3人とスタッフさんで何回も話し合って、デビュー当時から掲げている夢に向かって着実に歩いていこうとする作り方なんです。SG5の活動と並行してこういう時間がもっと大事になっていくんだろうなとか、それがパフォーマンスにも繋がるんだろうなと思って、どちらの環境も大事で好きだからこそ、SG5にいる時の自分は、よりiScreamの3人分の想いを感じられているなと思います。iScreamは、メンバー自身の「自分たちで発信するぞ」っていう想いや熱意が強くて、すごく頼もしいです。3人しかいないからこそ、夢に近づくために速度を上げていかないといけないので。どちらの環境にもそれぞれのやり方があって、特にiScreamは自分たちで一つひとつ作っていく作業になるので、大変だけど大事だなって思っています。

—RUIさんがSG5で活動していることで、iScreamのアピールにもなりますよね。

HINATA:本当にそうですね。デビュー当時から世界を目標としているので、SG5からも「iScreamのRUI」っていう認知度を高めて、一歩違う場所にiScreamっていうグループ名が広がればいいなって思います。すごくありがたい環境で、私たち自身も応援していますし、そこからiScreamにとっても得るものがあればいいなって思っています。

—SG5は海外に向けてやるってはっきり色分けされているので、2人も応援しがいがありますよね。

HINATA:そうですね。RUIがSG5の活動をしてくれていることによって、自分たちiScreamの色がより分かりやすくなりました。RUI含む他のSG5のメンバーさんたちとも近くで接することも多いので、私は両極で違う色を持っているRUIをすごく尊敬します。iScreamも世界に行きたいと言ってはいるんですけど、まだ現実的ではない部分もあるなかで、RUIがいることによってそれを夢のままにさせないっていうか。多分、RUIがSG5にいなかったらまだ夢のままなので、それが少しでも現実になるんじゃないかって思わせてくれたことは、iScreamにとって大きな出来事だったんじゃないかなと思います。

—3人で歌って踊る女性グループでは、イギリスでFLOも人気ですよね。サマソニで来日しますが。

YUNA:確かに。同じ3人組ですよね。

—3人グループって他にあまりないから、武器になるんじゃないですか。

YUNA:そうですね。FLOもそうだと思うんですけど、iScreamは3人とも個性が強いので、それを強みにしていきたいと思っています。海外でダンスしながらボーカルするグループも増えてきたじゃないですか。そのなかで日本の子たちは、歌を歌いながらダンスする”自分”が好きなんじゃなくて、音楽をダンスで楽しんでいるのが素敵だなと思って。iScreamはそういうグループになりたいと思っています。ダンスにも歌にも嘘をつかずに、自分達のありのままをお届けする。それこそ愛を叫ぶじゃないですけど、自分達を包み隠さず叫ぶっていう、iScreamのグループ名にも誇りを持てるので、それを自分達の自信に変えていきたいです。未熟なところはまだたくさんあるので、これからどんどん成長してビッグになっていけるように頑張りたいと思います。

YUNA(Photo by Mitsuru Nishimura)

SNSを通しての発見

—発信の部分で言うと、コロナ禍でも地道にCL(LDHの動画配信サービス)で配信したり、インスタでライブ配信したりしてきて、ファンとのコミュニケーションのリテラシーもだいぶ上がったんじゃないですか?

HINATA:そうですね。SNSはコロナ禍以前からあるけど、コロナ禍でより盛んになったコンテンツだと思うので、この時代に自分たちも寄り添っていかなきゃいけないですし、世界に発信できるSNSをうまく活用していきたいなって思います。今回の「ALL MINE」も、SNSでいろんな発信方法に挑戦していきたいと思っているので、使えるものは駆使して、iScreamがもっとたくさんの人に知っていただけるように頑張っていきたいです。

—TikTokやインスタライブ、CLなどいろいろやってきて、そこで得た発見もありますか?

RUI:TikTokは、やっぱりアカペラの反響が大きいなって感じました。デビュー当時にアカペラをたくさん載せて、そこから流行ってるものやティーンらしいものもいっぱい載せていくなかで、先日久しぶりにアカペラを載せたら、いつものTikTokに比べて反響が大きかったんです。皆さんが喜んでくれるものって、一番は歌なんだなって感じたのがTikTokでのアカペラの投稿だったなって思いますね。

HINATA:誰もやっていないことを載せることが目に留まるポイントなのかなと思います。流行ってるダンスを踊るとか、流行ってる曲を使うことを求めている方もいるので、そのバランスが難しいところなんですけど、自分たちがデビュー当時からやってきたアカペラが強いんだなって改めて感じたので、今後ももっとやっていけたらいいなと思ってます。

—インスタライブではファンの方からどんなコメントが来ますか?

YUNA:私たちがデビューした頃は、私たちよりちょっと上の方が多かったイメージなんですけど、最近は私たちより下の中学生の子だったり、同世代の子だったりが増えていて。もちろん年上の方もたくさんいらっしゃるんですけど、皆さんが送ってくださるコメントを見て、親しみやすいものが多いなって思います。よくファンの方が、iScreamは近い存在に思えるって言ってくださるんですけど、それは自分たちもすごくうれしいですし、皆さんのコメントを見ててもそれをすごく感じるんです。優しいコメントや、いい意味で友達みたいなコメントが多くて、楽曲や私達の存在を日頃からそばに置いてくれてるんだなってすごく感じます。

—6月にはデビュー2周年を迎えますが、今回のシングルを経て現時点での目標や、取り組みたいことがあれば聞かせてください。

YUNA:「i2023」というライブをやらせていただいて、ライブツアーをしたいなってより強く思いました。「i2023」は東名阪で3カ所やらせていただいたんですけど、ツアーという形ではなかったので、何か1つのテーマに沿って皆さんに会いに行くツアーをまだしたことがなくて。ツアーをすることは大きな夢です。最近RUIがSG5で活動していることもあって、海外に向けての意識も強くなってきたので、iScreamというブランドをより濃くしていって、たくさんの方に知ってもらいたいです。今の目標はiScreamをたくさんの方に知ってもらうことと、iScreamらしさをより濃く確立すること。今をいつか自分たちが海外に行った時の準備期間にしたいなと思っています。

RUI:iScreamっていう存在をもっと発信して、皆さんの目に映った時の私たちが皆さんにとって、「わ、なんだろうこのグループ」って面白がってもらえるものにしていきたいです。今回の「ALL MINE」はもちろん、これからリリースしていく楽曲一つひとつを大事にしながら、そのリリースが自分たちの夢に向かって着実に一歩進める、何かを得られるものにできたらいいなと思います。リリースを楽しみにしてくださって、日常的に寄り添ってくださっているファンの皆さんや、支えてくださるスタッフさんがいるからこそ、皆さんの期待を裏切らないように、恩をちゃんと形にして返せるように、頑張っていきたいです。

HINATA:3人の目標としてはYUNAが言ってくれたものと同じなんですけど、全員が高校生じゃなくなったこともあるので、ファンの皆さんとより近い存在でいたいですし、誰からも憧れられるようなガールズグループになりたいです。歌、ダンスはもちろんですけど、衣装だったりファッションだったり、それこそSNSだったりも自分たちで磨いて、ファンの皆さんをもっと集められるような存在になれたらいいなと思ってます。

HINATA(Photo by Mitsuru Nishimura)

<INFORMATION>

『ALL MINE』

iScream

LDH Records

発売中

M1. ALL MINE

M2. Love Me Better

配信リンク:

CD購入リンク:

https://ldh.lnk.to/ALL_MINE_CD