JR九州は、2022年9月と2023年3月に実施したダイヤ改正後の利用状況等を踏まえ、2023年7月1日にダイヤを一部変更すると発表した。北九州地区の日豊本線では、朝の通勤通学時間帯においてダイヤを変更。上り快速列車が下曽根駅に停車するほか、小倉方面の列車の順序と時刻を見直し、西小倉駅で鹿児島本線との接続改善を図る。

  • 小倉方面へ運転される日豊本線の列車

現在、北九州地区の日豊本線では、朝および夜間の通勤通学時間帯に特急「ソニック」の一部列車が下曽根駅に停車している。一方、朝の時間帯に上り1本のみ設定されている快速列車(現行の運転時刻は柳ケ浦駅7時9分発・小倉駅8時18分着)は、柳ケ浦駅から中津駅までの各駅と宇島駅、椎田駅、築城駅、行橋駅、城野駅から小倉駅までの各駅に停車し、下曽根駅は通過していた。

7月1日のダイヤ変更後、朝の上り快速列車も下曽根駅に停車。これにより、特急列車が停車し、快速列車が通過していた状況が解消される。下曽根駅では現在、同駅7時50分発の上り普通列車(小倉行)が発車した後、同駅8時12分発の上り普通列車(門司港行)まで20分以上待つ必要があったが、上り快速列車が新規停車(同駅8時6分発)することで、前後の列車との間隔が短縮される。

この上り快速列車は、新たに下曽根駅にも停車することを受け、城野駅から小倉駅までの時刻が繰下げとなる。城野駅の発車時刻は現行の8時10分から8時12分発に変更(2分繰下げ)。南小倉駅の発車時刻、西小倉駅の到着時刻がそれぞれ2分繰り下げられ、小倉駅の到着時刻は現行の8時18分から8時21分に変更(3分繰下げ)される。

  • 日田彦山線から日豊本線に乗り入れる列車のうち、朝の上り1本について城野駅から小倉駅までの時刻が繰上げに

あわせて日田彦山線から日豊本線へ直通する現行の田川後藤寺駅7時18分発・小倉駅8時22分着の上り普通列車について、城野駅から小倉駅までの時刻を繰り上げる。現行の同列車は城野駅で6分間停車(8時6分着・8時12分発)し、日豊本線の上り快速列車の後に発車していたが、7月1日のダイヤ変更で城野駅の停車時間が短縮(8時5分着・8時6分発)され、日豊本線の上り快速列車より先に発車。南小倉駅の発車時刻、西小倉駅の到着時刻がそれぞれ6分繰り上げられ、小倉駅の到着時刻も現行の8時22分から8時17分に変更(5分繰上げ)となる。

西小倉駅では現在、朝8時台に日豊本線の上り列車3本(同駅8時16分着の上り快速列車、日田彦山線から直通する同駅8時19分着の上り普通列車、同駅8時26分着の普通列車)から鹿児島本線の下り列車1本(同駅8時27分発の下り普通列車、直方行)へ接続する状況となっていた。ダイヤ変更で日田彦山線から直通する上り普通列車の時刻を繰り上げ、西小倉駅8時13分着とすることで、同駅を8時14分に発車する鹿児島本線の下り普通列車(久留米行)へ乗換え可能となり、接続時間を短縮。同駅を8時27分に発車する鹿児島本線の下り普通列車(直方行)も混雑の軽減が見込まれる。