プレーオフを制したルートン [写真]=Getty Images

 チャンピオンシップ(イングランド2部)の昇格プレーオフ決勝が27日に行われ、コヴェントリーとルートンが対戦した。

 試合開始12分、ルートンのDFトム・ロッキャーが意識を失いピッチに倒れ込むアクシデントが発生する。同選手はそのまま病院へと搬送されたが、無事に回復。病室からテレビ越しにチームを鼓舞した。

 試合の均衡が破れたのは23分、ルートンが先制に成功する。イライジャ・アデバヨがしなやかなドリブルで左サイドを突破。中央への折り返しにジョーダン・クラークが合わせて押し込んだ。

 66分にコヴェントリーがカウンターを完結させて試合を振り出しに戻すと、90分間で決着はつかずに延長戦へ。追加の30分間でも勝負は決まらず、PK戦に突入する。ともに5人連続で成功すると、後攻のコヴェントリーが6人目で失敗。この瞬間、ルートンの初となるプレミアリーグ昇格が決まった。

 ルートンはプレミアリーグが創設された1992-93シーズンの直前シーズンに当時の1部リーグを20位で終え、2部へと降格。その後は下部リーグをさまよい、2009-10シーズンから2013-14シーズンにかけては5部リーグで戦っていた。2018年に4部から3部へ、2019年に3部から2部へ、2年連続で昇格。2部4シーズン目の今季はレギュラーシーズンを3位で終え、プレーオフでサンダーランド、コヴェントリーを破って2023-24シーズンのプレミアリーグへの切符を手に入れた。

 来季のプレミアリーグには、王者バーンリー、2位シェフィールド・U、3位ルートンの3クラブが新たに参戦する。一方、プレミアリーグから2部への降格が決まっているのは、最下位サウサンプトンのみ。28日に行われる最終節で、17位エヴァートン、18位レスター、19位リーズのうち2クラブの降格が決定する。

【ハイライト動画】ルートンがコヴェントリーとの激闘制し、プレミアリーグ昇格!