お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が17日、公式YouTubeチャンネル「ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル」に出演。動画「【百の三 言えなかったありがとう4】太宰治・THE BOOM宮沢和史・又吉直樹が奇跡的に交錯するあの場所!学校生活に悩んでるならゲゲゲの鬼太郎と松本大洋作品を見るべし!」の中で、作家・太宰治との不思議な縁や、元THE BOOMの宮沢和史への感謝を語った。

又吉直樹

小説『火花』で純文学デビューし、芥川賞を受賞するなど、文学界でも活躍する又吉。大阪から上京したとき、NSC東京までのアクセスがいい荻窪に住みたかったものの、物件がなく三鷹に住むことになったと言い、「それが後々、太宰治が住んでた家の跡地に建てた家やったってことが。本当に偶然なんですよ」と告白。「“三鷹って、そう言えば太宰が住んでた街や!”と思って、古本屋さんとかに行って。三鷹っていう土地柄、太宰治の文庫本をめっちゃ置いてるんですよ。太宰とか国木田独歩とか武者小路実篤とか。その辺にゆかりのある作家がいっぱい置いてあって。そんなんをいっぱい買って読んでて」と打ち明け、「三鷹に住んだから、より文学との距離が近づいたっていうのは間違いなくあるんですよ」としみじみ語った。

そして、中央線に住みたかった理由に、大好きな宮沢の影響があったことを吐露。「宮沢さんの音楽も好きやし、言葉も好きやし、顔も好きなんです」と熱い思いを語りながら、「宮沢さんが書いた『中央線』っていう曲を聴いてて。“東京に中央線っていう線があるんや。自分が東京に住むなら絶対中央線にしよう!”と思ってたんです」「そういう意味で言うと、宮沢さんが三鷹に住まわせてくれた」と感謝。また、宮沢は、又吉の小説『劇場』を読み、「すごい懐かしさを感じた」と言っていたそうで、「それがすごい不思議な感じ。小学校のころから、宮沢さんの歌詞をすごい何回も読んで記憶して。“この言葉はこうやって使うんや”とか、本当に言葉を教わった感じがあるんですけど……」と感じ入っていた。