大型ダンプ・初代莉央丸は、いわく「80年代のバブル時代の華麗なクルマをイメージしました」という個性派アートが見どころだ。
キャブ回りには、房総流のご当地ルックとして知られる新幹線バンパーを筆頭に、前方へ大胆な張り出しを披露する角おこしパイプのミラーステー、15年以上前に作られたという尾翼付きロケットなど、オリジナリティに富んだ大型パーツが目白押し。
また、フロントパネルを席巻するバスマークは、角パイプを駆使した「蜘蛛の巣」風のアレンジが強烈な独創性をアピール。「ピンク×パールブルー」のキャブカラーとの相性も申し分なく、他車の追従を許さないビジュアルを披露する。
一方、初芝工業のセンス&技術力が光るボディは、プロテク側面、サイドバンパー、アオリなどを彩る「鏡面×木更津ステンレス」のエレガントさが際立つ。
見る者に「これってヨシムラ管?」と思わせるマフラーエンドもツウ好みなビューポイントだ。今後は、往年の名車・430グロリアの純正ブラウンでキャブカラーを塗り替えるほか、ドアのメッキ化を図って、大きくイメージチェンジを図る予定だという。
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写真:岡崎雄昌 文:山口拓朗
カミオン2014年3月号をもとに再構成