JR北海道は17日、輸送密度200人以上2,000人未満の8線区における調査・実証事業について発表した。具体例のひとつに「観光利用の拡大」を挙げ、花咲線(根室本線釧路~根室間)で夏季繁忙期に指定席を導入した列車の実証運行など予定している。
断崖絶壁や湿原など、独自の地球環境を見れることから「地球探索鉄道」と銘打たれた花咲線(根室本線釧路~根室間)では、夏季繁忙期に車両を増結し、景色の良い海側に指定席を導入した列車の実証運行を8月に実施する予定だという。
釧網本線も観光のオフシーズンに「くしろ湿原ノロッコ号」の臨時運行を実施する。釧路湿原駅に長時間停車するなど景色をゆっくり楽しめる列車として、10月に実証運行を予定している。
7月にラベンダーの見頃を迎える富良野線でも、観光利用の拡大に向けた取組みを行う。札幌~滝川~富良野間の特急「フラノラベンダーエクスプレス」に関して、7月の土日祝日に快速列車として富良野駅から旭川駅まで延長運転を実施予定。通常、「富良野・美瑛ノロッコ号」のみ停車するラベンダー畑駅(臨時駅)において、7月15~23日に快速・普通列車が一部停車する予定となっている。