「ProFuture/HR総研」は5月16日、「2024年卒学生の就職活動動向」に関する調査結果を発表した。調査は3月7~22日、2024年卒業予定の『楽天みん就』会員学生401人を対象に、インターネットで行われた。

調査結果は以下の通り。まず、「学内の(合同)企業説明会への参加状況」を聞くと、「参加しない」が最も多く、「文系」(49%)、「理系」(55%)と半数程度だった。

  • 学内の(合同)企業説明会への参加状況(2023年3月時点)

次に、就職ナビが主催する「対面型の合同企業説明会への参加状況」を尋ねると、こちらも「参加しない」文理学生とも多かった。

  • 就職ナビが主催する「対面型」の合同企業説明会への参加状況

一方、就職ナビが主催する「オンライン型の合同企業説明会への参加状況」については文系が「参加した(参加する予定)」(51%)、理系は「参加した(参加する予定)」(43%)と差が出た。

  • 就職ナビが主催する「オンライン型」の合同企業説明会への参加状況

そして、「インターンシップに参加した企業へのエントリー状況」を聞いたところ、「半数以上の企業にエントリーした(する予定)」と回答したのは、「文系」(45%)、「理系」(44%)となり、企業のインターンシップに参加し、そこから一社以上にエントリーしている学生が多数を占めている。

  • インターンシップに参加した企業へのエントリー状況

また、「現時点で既に内定(内々定)を受けた社数」を尋ねたところ、「0社」が文系・理系ともに多く、特に文系は7割近くが1社からも内定を受けていないことが分かった。

  • 現時点で既に内定(内々定)を受けた社数(2023年3月)

HR総研の客員研究員曽和利光氏は「以前は早期の就活の中心であった合説に学生が消極的である一方(例えば、対面合説は理系の8割が『参加しない』と回答)、インターンは文系で約7割、理系で約8割と多くの学生が応募・参加しており、『職活動はまずインターンシップから』は完全に定着した」と分析する。