アース製薬はこのほど、新生活で溜まった心身の疲れを回復させる入浴テクニックを公開した。

  • 心身の疲れを回復させる入浴テクニック

■春は疲れが溜まりやすい季節

就職や学校など様々なものがスタートする春は、環境が大きく変化し、緊張やストレスなどを溜め込みやすい季節といわれている。またこの時期は、新しい環境にも順応し始め、緊張の糸がほぐれるタイミングでもある。寝付きの悪さやけん怠感といった疲労が急に出やすいともいわれ、そろそろ疲れを感じている人もいるのではないだろうか。

疲労回復には、食事や睡眠、適度な運動なども大切だが、ゆっくり風呂に入って疲れを取ることも効果的という。そこで今回は、アース製薬がまとめた、新生活で溜まった心身の疲れをスッキリ回復させる入浴テクニックを紹介していく。

  • 春は新生活の緊張やストレスなどが溜まりやすい

■疲れが取れる風呂の入浴方法

初夏が近づき、暑い日も増えてきた今日この頃。そんなときは、つい「疲れているから、とりあえずシャワーで済ませよう」と考える人も多いことだろう。しかし、疲れているときこそ、湯船に浸かって身体をしっかりケアすることが大切なのだという。早速、効果的な風呂の入り方で、より疲れが取れやすい入浴方法を見ていこう。

①少しぬるめのお湯に、肩までゆっくり浸かる

疲労回復に効果的な入浴方法といわれるのは、肩までしっかり浸かる「全身浴」。ポイントは、40℃程度の少しぬるめのお湯に、10分~15分くらい浸かること。これにより、身体が芯まで温まるだけでなく、血行が良くなり疲労物質を早く取り除けるとのこと。

  • 全身浴で疲労回復

②疲れが溜まった部分をストレッチ

入浴中のストレッチも疲労回復に効果があるとされる。入浴しながら疲労が溜まった部分のストレッチをすることで、血行が良くなり、疲れの原因である疲労物質を排出しやすくなる。また、風呂では身体が温まっているため、筋肉も伸びやすく、ストレッチの効果が高まるというメリットもあると説明している。

ただ、入念にストレッチをしていると、長風呂になってしまいがち。脱水症状を起こしたり、のぼせたりしないよう、こまめな水分補給を心がけよう。

③安眠につながる入浴法

良い睡眠をとるためには、就寝2時間前に38℃~40℃くらいのぬるめのお湯に30分ほどゆっくり浸かるのがおすすめ。人は体温が下がることで眠気を感じるため、布団に入る頃にちょうど体温が下がり、寝付きが良くなる。また、ぬるめのお湯は、身体の緊張で高ぶっていた神経を落ち着かせるため、安眠につながりやすくなるそう。

■風呂の効果を高める入浴剤

風呂タイムをよりよい時間にするために役立つのが「入浴剤」。入浴剤は、入浴することで得られる温浴効果(身体を温める、痛みを和らげる)や、清浄効果(汚れを落とす、皮膚を清浄にする)をアップさせることができる。また、入浴剤の種類や特長、使用シーンを理解することで、より快適な入浴につながるという。目的に合わせた入浴剤を使用して、風呂タイムを充実させよう。

  • 入浴剤を使って風呂の効果アップ

■疲労回復には炭酸ガス系の入浴剤がおすすめ

新生活で溜まった疲れには炭酸ガス系の入浴剤が効果的。炭酸ガス系の入浴剤は、お湯に溶けた炭酸ガスが皮膚から吸収され血管を広げるという血管拡張作用を有効利用した入浴剤。血管が広がることで血行が良くなり全身の新陳代謝が促進されるため、疲労緩和が期待できるそう。また、血行が良くなることで、お湯で温まった血液が身体表面の熱を全身へ運ぶため、体の芯まで温まるとしている。

  • 炭酸ガスの効果

なお、炭酸ガス系の入浴剤は、泡立ちが消えると効果がなくなったように感じるが、これは炭酸ガスがお湯に溶け切った証拠で、このときに温浴効果が発揮できるという。

■初夏の汗ばむ日にはクール系入浴剤

暑い季節はシャワーで済ませたい人こそ、ぜひ入浴してほしい。メントールが配合されたクールタイプの入浴剤は、風呂上がりの肌をさっぱり爽快にする。メントール成分が冷感を感じる神経を刺激し、ひんやりと感じさせるため、入浴後の汗のベタつきが気になる人におすすめとのこと。

  • 汗ばむ日にはクール系入浴剤

■使用シーン別おすすめ入浴剤

最後に使用シーン別のおすすめ入浴剤のタイプを紹介する。入浴剤を選ぶ際の参考にしていただきたい。

・特に疲れを取りたいとき:炭酸ガス系
・さっぱりしたいとき : クール系
・冷えが気になるとき : 無機塩類系
・肩こり・腰痛・肌荒れなどが気になるとき : 薬用植物系
・肌の乾燥が気になるとき : スキンケア系

暑さが増す季節、1日中エアコンが効いた部屋で過ごしたり、冷たいものを取り過ぎたりして、冷えと疲れを感じる人も多いことだろう。そんなときこそ、入浴による身体のケアをしてみてはいかがだろうか。