トップアート 箱ペイントと独創パーツ群で「これぞアート車」の装いを獲得 四代目桃丸

いすゞフォワードをベースに作り上げた華やかさ満点のアート車に、飾りのスタート時はレトロ調も考慮に入れ、根太増しなどを行ったという。しかし、いざパーツ製作となってみると、モダンテイストあふれるデザインにひかれ、スーパーアートの手法を駆使した現在のスタイルに落ち着いたのだそうだ。

そんななかでも、ひと際目を引くのが箱3面のペイントだ。運転席側は「大蛇と九尾の狐」、助手席側は「風神雷神」、リアは「牛若丸の鯉退治」と、いずれも和風のモチーフ。よくあるモチーフといえなくもないが、橋本工芸ならではのタッチとカラフルな色使いで、それぞれ個性あふれる作品に仕上がっている。この箱の内部は部屋に加工されており、キャブと行き来できるよう連結もされている。

パーツ類に目を移すと、18連の筒出しを装備したバイザーが特徴的だ。8角形の筒出しの内部にはジュエリー球が仕込まれており、ナイトシーンでも強力なウエポンとして威力を発揮する。

現在は上段にストロボを内蔵した筒出しがプラスされており、そのナイトシーンは一層パワフルに進化している。 バイザーに次いでスーパーアートの手法が顕著なのがサイドバンパー。6角形を中心とした抜き加工をメインに、テーパー部には菱抜きの加工が施されている。この6角形の抜き加工のデザインは、メインアンドンやバイザーのブレ止めにも採用されており、クルマ全体の統一感の演出にもひと役買っている。

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写真:編集部

カミオン2008年1月号をもとに再構成