『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で強烈なインパクトを残したソノイ役の富永勇也、ソノニ役の宮崎あみさ、ソノザ役のタカハシシンノスケらが登壇した一夜限りのイベント「脳人ナイト」が11日、新宿バルト9で開催され、満席のファンの前でトークを繰り広げた。

『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』と『機界戦隊ゼンカイジャー』が、”VSシリーズ”で夢の共演を果たしたVシネクスト『暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー』の上映後に行われた本イベント。

登壇早々に、「初めてだから緊張する」と口を開いたのは宮崎。「友達が来ようとしてチケット取ろうと思ったら全然繋がらなくて取れなかったらしいです。みなさん、勝ち取った人たちですね」と会場を見渡した。

富永は「圧巻の景色ですね。僕らはあんまり直接イベントで立つことがなかったので嬉しいです」としみじみ。宮崎は「みなさん、今日は声を出していいと聞いたので愛の言葉をいっぱい投げかけてください」と伝えると会場全体から「ソノニ」と声援が飛んだ。

タカハシは観客に悪天候や交通の便の心配しつつ来場への感謝を伝え、9人で歌うキャラクターソング「アバターパーティー!ドンブラザーズ!」の歌詞の一節の部分「そうだ脳人が」に対して会場からは「最高だ」とコールアンドレスポンス。富永も二人につられ、「清廉潔白完全主義」と呼びかけ、「ソノイ」と会場からの声を聞き、序盤から盛り上がりを見せた。

上映後舞台あいさつとなった本イベントでは、観客にタカハシが最後のシーンに対して「あんなものを浴びて、こんな人(富永)が……ねー」と伝えると会場は拍手で答え、富永は「早く見てほしくてしょうがなかったです」とコメント。

さらに富永はTVシリーズでの「なぜ花を散らす……? 花は風に散るもの……」というシーンを振り返り、本作でのラストシーンに対して「ソノイらしい。撮影中から良いシーンになる予感しかなかったです」と想いを伝えると、会場からは溢れんばかりの拍手が起こった。

宮崎は「1年前のソノニではありえない。幸せが叶ったって感じです」と自身が演じた愛を知りたいキャラクターについてコメントし、「好きを貫きました」とコメント。

犬塚翼と一緒に走るシーンでは、靴が脱げて靴下で走っていたことを富永とタカハシから明かされた宮崎は、「TVシリーズの時、翼と一緒に走った時は気まずい表情だったけど、(今回は)笑顔で走ることができたので心の底から嬉しかったんだろうなって思ってロマンチックです」と語った。

タカハシは「ゆくゆくはソノイみたいに(ソノザにも)人の上に立つようになってほしいと思っていたので、末っ子だったけど、結果的に(本作で)その立ち位置になれた気がしました。1年を通しても良いシーンでした」とあるシーンに関してコメントした。

本作だけでなく全体を振り返っての感想を聞かれると富永は、「いろんなことがあって、撮影だけでなく、撮影期間中はすごく長かった。脳人でご飯を食べに行ったり語り合ったり、”脳人会議”を開いたりしていました。脳人が盛り上がっていたらドンブラザーズも盛り上がる、相乗効果になるんじゃないか。そんなことも話し合いました。ひと言では言えないくらい、いろんなことがあった」としみじみ。

宮崎も「アジトの時はよく話していました。役の関係性とか脳人とは何なのか……とか」とか撮影当初を振り返ると、「バックボーンが描かれていないから、補完しながら今後の脚本で決まっていることもあると思うから踏み込み過ぎてもいけない。いい塩梅を探りながらやっていました」と富永も付け加え、さらに「一年前(の自分)に教えてあげたいね。安心して! おもちゃも変身グッズも出るよって。これもみなさまの応援があってこそです。ありがとうございます」と改めて感謝した。

タカハシは本作を改めて見て、「ドンブラザーズいいなって思いました。帰ってきた感があっていいですね」とコメント。本作での思い出のエピソードを聞かれると、宮崎が1月の岩船山での撮影を振り返り、「寒かった! みんないたんだけど、終わってすぐにシンノスケくんと帰ったよね。あとは(石川)雷蔵と励まし合っていました」と露出が多い衣装の二人で励まし合っていたことも明かした。

さらに宮崎は「ソノニはTVでは脳人、脳人してたけど、このVシネでは人間らしくてして、しゃべりを柔らかくしたりしてました」と撮影での変化をアピール。翼が元カノのことを話すシーンでのしぐさはシーンは「嫉妬です。アドリブでやりました」と付け加えた。

タカハシは「はるかとのカラオケのシーンで田崎監督から本気で歌わなくて大丈夫って言われたけど、実はタロウのパートの撮影の時は本気で歌いました」と撮影秘話を明かし、さらに「待ち時間にスタッフがご飯を食べている横で樋口幸平と志田こはくと熱唱してました」と撮影での裏話も。

さらに、今日の衣装を「全力アイドル」をイメージしてきたという宮崎は、本編で「アイドル回をやりたかった!今からでもやりたい!」とアピール。「脳人のスピンオフをやるなら」とのお題になると、過去編とか脳人の世界がわからないから……(『王様戦隊キングオージャー』の)ンコソパあたりを間借りしようか……と3人で会場の笑いを誘うも、富永は「脳人の日常とか。ソノイのモーニングルーティンとか!」と提案すると、タカハシが「クローゼット開けたら羽がいっぱいあるんでしょ」と突っ込むと富永が「羽がだんだん減っていていて現場でもいたるところにおちてるんだよね」とリアルな羽事情を語った。

タカハシはスピンオフをやるなら「草野球!打線組み済みです。プロットもできてます」と構想があるという。すかさずMCの松浦大吾プロデューサーから「持ち込み待ってます」とノリノリの返答があった。

最後は、それぞれが来場者へメッセージを送った。タカハシは「最初はどうなるかわからなかったけど、応援していただきありがとうございます。感謝しかありません。大阪のファイナルツアーは来れない方も配信があります。まだ『ドンブラザーズ』は終わらないので噛みしめてください」と語った。

続いて宮崎は、「1年間、脳人という役をやってきて、怖い役かなと思ったときもあったけど、それぞれ個性が出てきて愛されるキャラクターになれたことを日々実感できました。愛を知る役で、まさかこんなにも盲目になるとは思っていなかったけど、愛って素晴らしなって考える機会が増えたし、ソノニを愛していただいて幸せでした」と思いを述べた。

そして、富永は「こうしてわざわざ足を運んでいただきありがとうございます。本当に(本作)大変好評だと聞いているのでありがたいかぎりです」と、改めて感謝の気持ちを伝え、トークを締めくくった。

Vシネクスト『暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー』は、新宿バルト9ほかで期間限定上映中、9月27日にBD&DVD発売。

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