紀文食品は5月9日、「はんぺんに関する調査」の結果を発表した。同調査は3月29日~30日、北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州沖縄地方に住む20代~60代以上の女性1,600名を対象に、インターネットで実施した。

  • はんぺんを食べたことがありますか

全国にはさまざまな「はんぺん」があるが、今回の記事の「はんぺん」は、「白いはんぺん」のことを指している。

はんぺんの喫食経験を尋ねたところ、91%が「ある」と回答した。エリア別にみると、東日本は96.0%、西日本でも85.2%と、全国で多くの人が食べていることがわかった。

はんぺんの主な原材料が白身魚であることを知っているか聞くと、87%が「知っている」と答えた。

  • はんぺんの主な原材料が白身魚であることを知っていますか

はんぺんは、白身魚のすり身にやまいもや卵白などを加え、気泡を作るように練りあげた後、熱湯に浮かせながらゆでて作られている。空気を均一に含ませるように高速で撹拌し練りあげることで、はんぺん独特のふんわり感が出るという。はんぺんは白いが、漂白剤などは一切不使用。原料となる白身魚のすり身を作る過程で水晒し(みずさらし)という工程があり、血合いや脂肪を洗い流すことで、美しい白さが生まれるとのこと。

  • はんぺん製造ライン(成形工程)

はんぺんが加熱調理しなくても食べられることを知っているか尋ねると、51%が「知らない」と回答した。はんぺんは製造段階で加熱(ゆでる)をしているため、そのままでおいしく食べることができるが、知らない人が半数を占めている。

  • はんぺんが加熱調理しなくても食べられることを知っていますか

空気を含ませて作るはんぺんは、素材として活用すると、お好み焼きなどいつもの料理を"ふわふわ"に仕上げることができる。1枚すべて使う場合は、パッケージを開けずに袋の上から手でもみながらつぶして、他の材料と混ぜるだけ。冷めても固くならないのでお弁当にもぴったりとのこと。

  • 袋の上からもむだけでOK!

はんぺんは高たんぱく・低脂質な食材のひとつ。牛肉や鶏卵と比べると同程度のたんぱく質量を持ちながらエネルギーと脂質が低い。

  • はんぺんは高たんぱく・低脂質

しかし、今回の調査では、はんぺんが高たんぱく・低脂質な食べ物であることを知らない人は41%を占めた。

  • はんぺんが高たんぱく・低脂質な食べ物であることを知っていますか

はんぺんの長所としては、調理の際に「包丁を使わなくてもいい」とう手軽さも挙げられる。袋の上から定規や下敷きを押し当てるだけで簡単に切ることができ、まな板や包丁を洗う手間も省くことができる。

  • はんぺんは包丁やまな板を使わずに切ることができる