「サイゼリヤ警察」としてツイッター上で話題になった男性が7日、ABEMA NEWSチャンネルで配信された情報番組『ABEMA的ニュースショー』(毎週日曜12:00~)に出演した。

  • 「サイゼリヤ警察」を名乗る男性 (C)AbemaTV,Inc.

この男性は、イタリア料理チェーン店・サイゼリヤを「サイゼリ“ア”」と誤った呼び方をしている人を対象に、ツイッター上で3年5カ月にわたってパトロール。これまで、4万4,000件以上を“検挙”してきたという。

ここまで男性を突き動かすきっかけとなったのは、「付き合っていた彼女に『サイゼリ“ア”』と言ってしまったら、口論に発展し、そのまま別れることになった」から。男性は「彼女が4年間サイゼリヤでバイトしていて、その経験が人生の糧になっていたことを知らなかった」と振り返り、「たった一文字の間違いだけで、大きな事件になってしまうことはありえる」と訴える。

しかし、男性は今年4月、「サイゼリヤ警察」としての活動を終了するとツイッターで突然の発表。ツイッターには「今日でサイゼリヤ警察を辞めます。約3年5ヶ月もの間、さまざま沢山の方にお世話になりました。さようなら」と投稿していたが、改めて引退理由について「テレビでサイゼリヤの会長が『“サイゼリヤ”でも、“サイゼリア”でも、どっちでもいいんです』と語っていた。それならば、私の存在意義はない。これを知った時は、今までで1番落ち込んだ」と打ち明けた。

「サイゼリヤ」のような呼び間違えをしやすい単語について、国語辞典編纂者の飯間浩明氏は、「固有名詞ではない外来語を辞書に掲載する場合、どちらが多く使われているかが基準となる。結局はどちらを使っても間違いではない」と解説した上で、「日本語は“通じるかどうかが大切”というような、懐の深さがある。『“ア”か“ヤ”か警察』をしすぎると、日本語がやせ細る可能性がある」と指摘。

番組MCを務める千原ジュニアは、「やせ細っていかないように、言葉に寛容でいましょう」と呼びかけ、「俺は千原ジュニ“ア”でも、ジュニ“ヤ”でも、どっちでもいいです(笑)」と補足して笑いを誘っていた。