漫画配信サービス「サイコミ」にて連載中の人気漫画を原作とするドラマ『明日、私は誰かのカノジョ』の続編が、5月2日よりMBS/TBSドラマイズム枠(MBS:毎週火曜24:59~/TBS:毎週火曜25:28~)にて放送される。5月2日・9日は、ホスト沼から抜け出せない“ゆあてゃ”ことゆあが主人公となる特別編を放送。狂気を帯びる“ゆあてゃ”はどのように形成されたのか……ゆあの壮絶な過去を描く。前作に引き続きゆあを演じた齊藤なぎさにインタビューし、本作への思いや特別編での役作りなどについて話を聞いた。

  • 齊藤なぎさ 撮影:蔦野裕

――特別編の放送が決まったときの心境からお聞かせください。

すごくうれしかったです! 前作に出演させていただいたときに反響が大きくて、一番自分を知っていただく機会になったので、ゆあのストーリーを描いていただけたことも、また酒井(麻衣)監督とご一緒できたこともうれしかったです。

――=LOVE(イコールラブ)のファンの方以外にも知ってもらえるきっかけに。

そうですね。『明日カノ』で一番知っていただいたと思います。齊藤なぎさよりもゆあてゃで知ってもらうことのほうが多かったです。

――SNSで反響を実感されたのでしょうか。

SNSもそうですし、街中で声をかけていただくときも、「ゆあてゃだ!」とか「ゆあてゃの子だ!」と言ってもらうことが多いです。

――特別編のゆあを演じる際に意識したことを教えてください。

原作ではゆあがどうしてゆあになったのか描かれていますが、前回はそこが描かれていませんでした。もともと私は原作ファンで、ゆあがゆあてゃになるまでを漫画を読んで号泣して、こんな状況だったらゆあてゃはゆあてゃになるよなというお話だったので、それを描いていただけるのは自分自身もすごくうれしかったですし、ゆあが普通の女の子からどうしてゆあてゃになったのか、その過程をちゃんと演じたいと思って、たくさん勉強もしましたし、原作をまた一から読み返しました。

――勉強とは、原作を読み込むということでしょうか?

原作を読み込むこともそうですし、ゆあのようなヤングケアラーの方のつぶやきなどを見たりしました。

――ご自身はゆあと似ているとおっしゃっていましたが、どのようなところが似ていると感じていますか?

いろんなことに対して憧れが強いところが似ていると思います。恋愛も含めて愛情に対しての憧れが強い子で、本当に愛されたくて誰かに期待してしまう。私もそういうタイプで、深く友達を愛すし愛してほしいという人なので、愛を求める気持ちが強いのはすごく似ているなと思います。

――ご自身はどうして愛を求めるタイプになったと思いますか?

どうしてでしょう? 昔から人から嫌われるのが怖くて、自分のことを好きでいてほしいと強く思うタイプでした。小学生の頃にいじめられていたときがあって、それが本当に嫌で、人から嫌われたくない、愛されたいと思うようになったのかなと思います。

――前作のときに、ゆあ役のために3~4キロダイエットされたそうですが、今回はいかがでしたか?

今回も頑張りました。ゆあのために痩せないとと思って食事管理をして、同じくらい体重を落としました。

――運動というより食事でコントロールを?

食事ですね。すごく太りやすいので、運動しても食べたら太ってしまうんです。本当に人より吸収しやすくて。なのでとにかく食べ物には気をつけました。

――具体的にはどんな食生活をされたのでしょうか。

15時までには食べ終わりたくて、朝は野菜と豚肉をちょっと食べて、お昼は干し芋を食べてプロテインを飲んで終わりでした。それを撮影が始まる1、2週間前ぐらいから撮影が終わるまで続け、トータル1カ月くらいそういう生活をしていました。