――今回の撮影で印象に残っていることを教えてください。

最初はキラキラした青春モノみたいな撮影で、海に行って、そのあと花火をして、最後のほうに泣き叫ぶシーンが多かったので、だんだん暗くなっていくというのが面白かったです。海の撮影はすごく楽しくて、キラキラ青春って感じでした!

――終盤になるにつれて、複雑な思いを抱えたゆあになっていくわけですね。

ゆあが暴言を吐くシーンがあるんですけど、そこはいろんな人に褒められました。「天才だね」「100億点だね!」と言ってもらえたので、そのシーンは皆さんに見ていただきたいです。

――そのシーンはどんなことを意識されたのでしょうか。

何も意識していなくて、自分のまんま言ったので、ゆあが憑依していたのかもしれないです。

――『明日カノ』出演で多くの人に知ってもらえたとおっしゃっていましたが、改めて本作はご自身にとってどんな経験になりましたか?

ゆあは本当に人生経験になるんです。知らない世界を知ったり、ゆあの心情を知っていくうちに自分の中でも新しい感情が生まれたり、とにかく学びでしかない時間でした。ゆあに出会えてよかったなと思いますし、自分の人生のキーパーソンだなと思います。

――具体的にどのようなことを学びましたか?

喜怒哀楽の感情表現を学んだ気がします。私は喜怒哀楽がそんなに豊かなほうではなかったのですが、ゆあを演じてから喜怒哀楽がはっきりして、いろんな人から「天真爛漫で無邪気でピュアでいいよね」と言われるようになりました。

――ご自身の性格にまで影響があったのですね。

撮影期間中は役が抜けなくて感情的になってしまって、それこそ愛がほしいみたいな感じになって、友達に電話をしたり、ずっと人としゃべりたい、会いたいという感じになっていました。

――最後に特別編の放送を楽しみにしているファンの方にメッセージをお願いします。

自分なりにすごく頑張りましたし、ゆあてゃがゆあてゃになった理由を知っていただくことで、もっとゆあてゃを好きになってもらえると思うので、ぜひ見ていただけたらうれしいです。

  • 『明日、私は誰かのカノジョ シーズン2』特別編・前編の場面写真 (C)「明日、私は誰かのカノジョ」製作委員会・MBS

■齊藤なぎさ
2003年7月6日生まれ、神奈川県出身。2017年に指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ・=LOVEの初期メンバーオーディションに合格し、同年9月にシングル「=LOVE」でデビュー。2023年1月に開催された卒業コンサートをもってグループを卒業した。女優としては、オムニバス映画『夏の夜空と秋の夕日と冬の朝と春の風』の「ナツヨゾラ」で主演を務めたほか、ドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』『明日、私は誰かのカノジョ』(2022)などに出演。現在、ABEMA『花束とオオカミちゃんには騙されない』に出演中。5月2日・9日放送の『明日、私は誰かのカノジョ』特別編で主人公・ゆあを演じ、7月7日公開の映画『交換ウソ日記』にも出演する。

ヘアメイク:夢月(Three PEACE) スタイリスト:八木下綾(J styles) 衣装:MILK