自動車関連のエンジニアリングサービスを手掛けるエイムという会社がオリジナルの電気自動車(EV)「AIM EV SPORT 01」を公開した。EVでありながらことさらに先進性を主張することのないレトロな丸い目が印象的だが、そもそも買えるクルマなのか? エイムの鈴木社長に聞いてみた。

  • エイムのスポーツEV「AIM EV SPORT 01」

    「AUTOMOBILE COUNCIL 2023」で見たことのないコンパクトスポーツEVに遭遇!

全長4mを切る小さな車体

エイムは1998年の創業以来、自動車に特化したエンジニアリングサービス(受託開発や技術者の人材派遣など)を手掛けてきた。技術力向上のため耐久レース用のオリジナルエンジンを作り、「ル・マン24時間レース」に参戦した実績もあるそうだ。

そんなエイムはEVの普及を見据え、英国企業と組んで高性能なオリジナルモーター「APM120」「APM200」を開発。モーターの走行テストに向けシャシーも開発し、ここにボディを載せて作ったのがAPM200を搭載したオリジナルEV「AIM EV SPORT 01」だ。デザインは元・日産自動車の中村史郎さんが手掛けたという。

とかく加速性能ばかりに目が行きがちなEVだが、鈴木社長はこのクルマで「EVだからこその可能性を探りたい」と話す。2023年7月には英国の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」(Goodwood Festival of Speed)に参加し、ヒルクライムに挑戦する方針。まだ詳細は聞けなかったが、全く異なるコンセプトで別のEVも開発中とのことだ。

「AIM EV SPORT 01」はリア駆動で、トルクベクタリングにより左右のタイヤの駆動力を変えられる。ボディサイズを聞くと全長は4mに収まり、全幅は1.9mを切るそうだ。市販の予定を聞くと「いろいろ検討していこうと思っています」(鈴木社長)との回答だった。

  • エイムのスポーツEV「AIM EV SPORT 01」
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