そして、「絵は描き出すとすごく楽しい」と言い、「0から生み出すことをすると自分が安心する」と感じているという。
「お笑いや芝居は0から生み出していなくて、表現するだけをやっていることが多い。絵はすべて自分で作るので心地よいというか、自分が安心するというか、何かを作ることをしている自分のほうが好きだなというので、描くっていいなと改めて感じています」
その安心感はコロナ禍で感じたという。「仕事がなくて何もしてない状態になって、私はネタは書かないし、そのときに絵に没頭して描いていたら、やっている気になれて安心できました」
忙しくなるとなかなか描かなくなるということだが、やはり絵を描くことはしずちゃんにとってとても大切なことのようだ。今後の画家としての野望を尋ねると、まずは個展の成功を目指しつつ、個展をきっかけにどんな展開が待っているのか楽しみにしている。
「今回の個展がどういう風に終わるのか。協力してくださっている方がいっぱいいるのでそのためにも成功してほしいですが、大成功じゃなくてもまた次につながるものになったらいいなと。自分が個展をしたらどうなるのか、お客さんがどうなのか知る最初のスタートとしてありがたい場をもらえたなと思っています」
芸人の仕事のみならず、演技や絵でも才能を発揮しているしずちゃん。「1個のことだけをやるのではなく、いろいろやっているのが自分はいいのかなと。そのほうがうまくバランスがとれるなと感じているので、今まで通り、漫才は絶対に基本として続け、お芝居も絵も引き続きやっていきたい」と言い、「お仕事をいただけないとやっていけない世界なので、需要がある人間でいなきゃいけないなと思いますが、いただく仕事を真面目に一生懸命やるしかないので、とにかく頑張っていきたい」と語っていた。
本名・山崎静代。お笑いコンビ・南海キャンディーズのボケ担当。「西中サーキット」「山崎二宮」などのお笑いコンビを経たのち、2003年に山里亮太と「南海キャンディーズ」を結成。「M-1グランプリ2004」で準優勝を果たし注目を集める。2004年「第25回ABCお笑い新人グランプリ」、2005年「第40回上方漫才大賞」では優秀新人賞を獲得した。2006年に出演した映画『フラガール』での演技が注目されたことで、女優としての活動も本格化させている。また、ボクシングでは、女子ミドル級の認定王者となる。趣味で描いていた絵画は、NHKのドキュメンタリー番組内で大きな絵を描く企画で敬愛する荒木飛呂彦先生から褒めてもらったことから本格的に作品制作に没頭する。絵本『すきすきどんどん』(2009)、『このおに』(2018)も発行。2023年には、初めてとなるエッセイを発行予定。



