ビジネスシーンでは、複数人で協力して業務を遂行しなければならない場面が多く発生します。企業間でのプロジェクトチームに参加したり、共同作業が必要な部署であったりと、さまざまな人と一緒に仕事をする機会があるでしょう。

本記事では、複数人で協力しながら仕事をする際によく使用されるビジネスフレーズ「ご協力いただきありがとうございます」について、解説していきます。ビジネスシーンにぜひお役立てください。

「ご協力いただきありがとうございます」の意味

  • 「ご協力いただきありがとうございます」の意味

    「ご協力いただきありがとうございます」の意味は?

「ご協力いただきありがとうございます」の「協力」には「同じ目的に向かって力を合わせる、心を合わせる」という意味があり、「協力」に接頭語である「ご」をつけることで敬語表現にしています。

文章やメールで表現する際には「御協力」と表現されることもありますが、どちらでも問題はありません。

「ご協力いただきありがとうございます」は上司や目上の人に使える?

  • 「ご協力いただきありがとうございます」の正しい使い方

    上司や同僚に対するお礼で使用される

「ご協力いただきありがとうございます」は、協力してもらった取引先や上司・同僚などに対してお礼をする場面で使用されます。上司や目上の人に使用して問題ないフレーズです。

基本的に「ご協力いただきありがとうございます」で問題はありませんが、さらに丁寧に伝えたい場合は「ありがとうございます」の部分を「感謝申し上げます」や「御礼申し上げます」と言い換えるとよいでしょう。

「ご協力いただきありがとうございます」の使い方・例文

  • 「ご協力いただきありがとうございます」の使い方・例文

    相手の立場を問わず使用できる

「ご協力いただきありがとうございます」は相手の立場を問わず、さまざまなビジネスシーンで使用できる言葉です。 ここでは、「ご協力いただきありがとうございます」の使い方を例文で紹介します。

メールで使用する場合

メールで「ご協力いただきありがとうございます」を使う際の例文としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 弊社展示会にご協力いただきありがとうございます。
    つきましては、以下の日程で展示会の説明会を開催いたします。

  • 先日は資料作成にご協力いただき、ありがとうございました。
    無事にプレゼンが終了したためご報告させていただきます。

ポイントは、協力してもらった日から遅くても1週間以内にお礼メールを送信することと、協力してもらったことの詳細や経過を伝えることです。協力があったからこそ成果が得られたと伝えると、相手も「協力してよかった」と思えるため、別件の業務に対する協力も得やすくなるでしょう。

また、お礼メールは感謝を伝えるもののため、お礼と関係のない用件を一緒に伝えることは控えましょう。

上司・取引先など目上の人に使用する場合

協力してもらった相手が目上の立場の人物や取引先の場合でも「ご協力いただきありがとうございます」を使用することは問題はありません。以下で例文を紹介します。

  • 企業アンケートにご協力いただきましてありがとうございます

  • 先日は社内清掃にご協力くださいましてありがとうございました

例えば、「ます」の活用形である「まして」を付け加えて「ご協力いただきましてありがとうございます」にすると、より丁寧な言い回しになるでしょう。

また「~してくれる」の尊敬語である「~くださる」を使用して「ご協力くださいましてありがとうございます」とすることもおすすめです。

「ご協力いただきありがとうございます」を使う際注意するポイント

  • 「ご協力いただきありがとうございます」を使う際注意するポイント

    使用する際は電話よりも丁寧な表現を心がける

「ご協力いただきありがとうございます」は、取引先や上司・同僚に対して依頼やお礼を述べる際に使われるフレーズです。協力を依頼した場合、お礼を電話やメールで伝えることは必須ですが、メールで使用する場合、声のトーンや印象を相手に伝えられません。

そのため、メールで依頼やお礼をするのであれば、電話で伝える時よりも丁寧な言い回しを意識するように心がけておきましょう。

具体的な結果が得られたときには、協力のおかげでよい結果が得られたことを伝え、重ねてお礼を伝えるとよいでしょう。

「ご協力いただきありがとうございます」の類語・言い換え表現

  • 「ご協力いただきありがとうございます」の類語・言い換え表現

    類語も合わせて覚えておこう

ここからは、「ご協力いただきありがとうございます」の類語・言い換え表現を紹介します。

ご協力いただき感謝申し上げます

「ご協力いただき感謝申し上げます」は、「ご協力いただきありがとうございます」をさらにフォーマルでかたい印象にしたフレーズです。

より丁寧に伝えたい場合は「感謝」の前に「心より」や「厚く」という言葉を付け加えるようにしましょう。

ご尽力賜りありがとうございます

「ご尽力賜りありがとうございます」の「尽力」には、力を精一杯尽くす・努力するという意味があります。よって、「力を尽くしていただきありがとうございます」という意味を表します。

尽力自体は敬語ではないため、目上の相手に使用する際は頭に「ご」をつけることで相手に敬意を表しましょう。

お力添えいただきありがとうございます

「お力添えいただきありがとうございます」は「力を貸していただきありがとうございます」という意味です。

ご支援をいただき、ありがとうございました

「支援」は、力を貸して助けることや支え助けることを意味します。よって、「ご支援をいただき、ありがとうございました」は「助けていただきありがとうございました」という意味です。

「ご協力いただきありがとうございます」の英語表現

  • 英語で表現するには?

    英語で表現するには?

英語で「ご協力いただきありがとうございます」を表現したい場合、以下のフレーズで伝えられます。

  • Thank you for your cooperation
  • We appreciate your help
  • Thank you so much for your help

「ご協力いただきありがとうございます」のいろいろな言い換えをマスターしよう

  • 「ご協力いただきありがとうございます」の使い方や言い換えをマスターしよう

    「ご協力いただきありがとうございます」の使い方や言い換えをマスターしよう

個人の能力に関係なく、会社という組織ではそれぞれ協力して進める業務が多々発生します。チームで仕事を進めていくのが当然のことだとしても、お互い感謝を伝え合うことで、心地よく働くことができますよね。

「ご協力いただきありがとうございます」をぜひビジネスシーンで活用してください。