JR東日本水戸支社は21日、「E501系車両撮影会」を5月13日に勝田車両センター構内で開催すると発表した。E501系には3種類の行先表示器が存在しており、撮影会ではそれぞれの表示器を備えた3編成を並べて展示するという。

  • LEDの行先表示器を搭載したE501系

E501系は1995(平成7)年に登場した通勤形電車で、車体は209系をベースとしている。常磐線取手駅以北の交流区間でも使用するため、JR東日本の通勤形電車では初の交直両用電車として誕生し、交流・直流の切換えを自動で行うシステムを導入したという。登場当時は常磐線上野駅発着の列車で活躍したが、後に水戸支社管内の常磐線・水戸線へ活躍の場を移し、現在は水戸駅以北の常磐線で一部列車に使用されている。

行先表示器は車両の前面・側面に設置され、列車の行先・運行区間・路線名などを表示する装置。以前は幕による巻取り式の装置を使用していたが、現在はLEDが主流となっている。E501系の場合、字幕式の行先表示器が以前のものと現在使用するもので異なる上に、LEDの行先表示器に変更した編成もあり、これまで計3種類の装置が使用されたという。

「E501系車両撮影会」は、茨城デスティネーションキャンペーン開催に向け、地域の人々や鉄道ファンらに楽しんでもらえるイベントの一環で開催される。現在使用している字幕行先表示器の編成とLED行先表示器の編成に加え、過去に使用していた字幕行先表示器も特別に用意。「旧 字幕行先表示器」「現行 字幕行先表示器」「LED 行先表示器」の3種類を備えたE501系3編成が並ぶ。「ここでしか撮影できない貴重な車両の並びをぜひお楽しみください」(水戸支社)とのこと。

  • 字幕行先表示器を搭載したE501系。現在の幕は青地だが、かつて使用された幕は黒地だった

イベント当日(5月13日)は勝田車両センター正門付近(勝田駅から徒歩約20分)に集合。第1部(10時30分から11時30分まで)・第2部(13時30分から14時30分まで)の2回開催される。募集人数は各回30名、合計60名(中学生以下は保護者の参加が必要。未就学児の参加は不可)。販売額は大人・こども1名あたり1万5,000円。「JRE MALL」水戸支社販売ページで4月24日12時30分に発売する。