JR各社は14日、今年のゴールデンウィーク期間(4月28日から5月7日までの10日間)における指定席予約状況を発表した。新幹線は大幅な回復傾向が見られた昨年を上回る予約席数となった路線がほとんどで、ピークを避けて利用日をずらした利用を呼びかけている。

  • 東海道・山陽新幹線「のぞみ」などに使用されるN700S

4月13日現在、予約のピーク日は新幹線によって異なり、下りは5月3日、上りは5月6日が多い傾向にあるという。

JR東海は東海道新幹線(山陽新幹線への直通列車を含む)に関して、予約可能席数365万席(2022年比104%・2018年比104%)に対し、予約席数110万席(2022年比157%・2018年比95%)と発表。ゴールデンウィーク期間中、新幹線・在来線特急列車で計387万席を用意し、いまのところ席に余裕はあるものの、一部時間帯において各駅で混雑が予想され、すでに満席となっている列車もあることから、日時をずらしての利用の検討を呼びかけている。

JR西日本は山陽新幹線に関して、指定席の定員数205万6,100席(2022年比111%・2018年比103%)に対し、予約席数56万7,600席(2022年比160%・2018年比85%)と発表。北陸方面の在来線は指定席の定員数27万3,500席(2022年比105%・2018年比120%)に対し、予約席数6万6,300席(2022年比161%・2018年比79%)、JR西日本管内の北陸新幹線は指定席の定員数47万2,200席(2022年比112%・2018年比96%)に対し、予約席数13万1,200席(2022年比138%・2018年比97%)とされている。関西空港方面は指定席の定員数10万5,700席(2022年比234%・2018年比136%)に対し、予約席数8,400席(2022年比360%・2018年比75%)となった。

JR四国は在来線の特急列車・快速列車に関して、指定席の提供席数18万100席(2022年比98.1%・2018年比102.6%)に対し、予約席数は約3万4,800席(2022年比160.5%・2018年比79.5%)と発表した。JR九州は九州新幹線に関して、指定席の予約可能席数27万3,000席(2022年比104.1%・2018年比87.4%)に対し、予約席数7万9,000席(2022年比156.9%・2018年比79.7%)と発表。西九州新幹線は指定席の予約可能席数8万2,000席に対し、予約席数2万席とのこと。ゴールデンウィーク期間は新幹線・在来線で指定席を計52万席用意し、予約状況(4月13日時点)は下り・上り両方で5月3日が最も多くの予約が入っている。

  • 東北・北海道新幹線「はやぶさ」などに使用されるE5系

JR東日本は新幹線全体(東北・秋田・山形・上越・北陸新幹線)の予約可能席数241万席(2022年比128%・2018年比99%)に対し、予約席数75万席(2022年比199%・2018年比94%)と発表。東北新幹線「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」の予約席数は34万4,000席(2022年比256%・2018年比90%)、秋田新幹線「こまち」の予約席数は4万1,000席(2022年比284%・2018年比86%)、山形新幹線「つばさ」の予約席数は4万4,000席(2022年比270%・2018年比95%)、上越新幹線「とき」「たにがわ」の予約席数は10万7,000席(2022年比175%・2018年比104%)、北陸新幹線「かがやき」「はくたか」「あさま」の予約席数は21万2,000席(2022年比142%・2018年比98%)となっている。特急「成田エクスプレス」を含む総武本線の指定席の予約席数は9,000席(2022年比208%・2018年比77%)とのこと。

JR北海道は北海道新幹線に関して、指定席の予約可能席数18万6,603席(2022年比100.4%・2018年比90.6%)に対し、予約席数3万9,048席(2022年比246.5%・2018年比82.9%)と発表。在来線は予約可能席数11万1,144席(2022年比94.1%・2018年比83.7%)に対し、予約席数2万4,764席(2022年比182.3%・2018年比82.6%)としている。