■冬には日テレ、テレ朝、NHKの3作品に同時出演

――この冬には1月クールドラマの日本テレビ系『ブラッシュアップライフ』、テレビ朝日系『リエゾン-こどものこころ診療所-』、そして現在も放送中のNHK大河ドラマ『どうする家康』に出演されている志田さんですが、同時期に3作品へ出演されたことへの思いがあれば教えてください。

同時期に放送されるからこそ、「同じ人が演じているから似ているな」と思われてしまったら作品に対して失礼だなと。いつも以上に役としてその作品に存在できるよう、1人ひとりのキャラクターにしっかりと差をつけて演じようと心がけました。

――作品ごとの感想もお伺いしていきたいのですが、まず『ブラッシュアップライフ』では、安藤サクラさん演じる近藤麻美の妹・遥を演じられました。志田さんにとってどんな作品でしたか。

台詞だけど台詞じゃないような、ドラマだけどドラマじゃないような、そんな感覚になる作品でした。撮影が始まる直前まで皆で喋って笑って、本番が始まって台詞を言って、カットがかかったらまた喋って……と、とにかく現場が楽しくて。私が出演していた家族のシーンはあまり大きな事件が起きなかったこともあり、ほのぼのとした雰囲気の中で撮影させていただきました。

――『リエゾン-こどものこころ診療所-』でのゴスロリファッションに身を包んだ言語聴覚士の堀凛はどのように演じましたか。

すごく口が悪いキャラクターで、相手を「お前」と言ったりと普段使わないような言葉がたくさん出てきたので、いかに自然に言えるかというところに苦労しました。一軒家をお借りして作品の舞台である「さやま・こどもクリニック」に仕立てて撮影していたのですが、基本的に私の登場シーンはその場所での撮影だったので、通うたびにホームのような安心感を覚えるようになってきて。共演者の皆さんと1つのテーブルを囲んで、他愛もない話をしながらケータリングのお食事をいただく時間がとても楽しかったです。場所柄とても寒かったので、今日はどのくらいカイロを貼っているか報告し合って盛り上がっていました(笑)。

――『どうする家康』では、溝端淳平さん演じる今川氏真に嫁いだ北条氏康の娘・糸を演じていますが、現場はどんな雰囲気ですか。

初めての大河だったので、撮影初日の前夜は緊張して全く眠れないほどでした。でも溝端さんが「僕も初めてなんだよ」と話しかけてくださって気持ちがほぐれたのか、少しずつ楽しむ余裕が出てきたところです。衣装がお着物なので、所作など気にかけなければいけないところがたくさんあって、大河の撮影の日はいい疲労感のなかぐっすりと眠れます。

■5月に30代へ突入 目標は「悩んでいる最中」

――最後に志田さん自身についてお伺いします。今年5月に30歳を迎えられますが、20代を振り返っていかがですか。

自分のペースでお仕事をさせていただけたのが20代でした。10代の頃はお仕事と学校の往復で毎日すごくバタバタしていて、プライベートな時間があまりなかったんです。20代になってからは、自分の時間をちゃんと持ちつつも、大好きなお仕事にも打ち込ませていただけて、すごくいい時間を過ごすことができたと感じています。

――30代の目標はありますか。

実は自分がこれからどうなっていきたいのか、いま悩んでいる最中なんです(笑)。自分の時間とお仕事のバランスをうまく取りたいという目標が20代で達成できたので、さて次はどうしようと。楽しく悩んで、志田未来なりの“未来”を自分のペースで描いていきたいです。

――ありがとうございました。30代の志田さんも楽しみにしています。

■志田未来
1993年5月10日生まれ、神奈川県出身。05年『女王の教室』(日本テレビ)で注目を集め、翌年『14才の母』(同)で連ドラ初主演。以降、『正義の味方』(同)、『小公女セイラ』『ハンマーセッション』(TBS)、『監察医 朝顔』『SUPER RICH』(フジテレビ)、『いぶり暮らし』(BS松竹東急)、『ファーストペンギン!』(日本テレビ)といったドラマ、『誰も守ってくれない』『泣き虫ピエロの結婚式』といった映画などに出演する。2023年は、NHK大河ドラマ 『どうする家康』、『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ)、『リエゾン -こどものこころ診療所-』(テレビ朝日)に出演。
衣装協力:ORIHICA