フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、令和の時代に「丁稚奉公」で職人を目指す家具製作会社・秋山木工に飛び込んだ若者たちを追った『ボクらの丁稚物語 2023 前編 ~泣き虫同期の6年~』を、9日に放送する。

  • 『ザ・ノンフィクション ボクらの丁稚物語 2023 前編 ~泣き虫同期の6年~』より=フジテレビ提供

横浜市にある家具製作会社「秋山木工」。一流の職人を目指し入社した新人は、住み込みで5年間修業する、いわゆる“丁稚奉公”だ。酒もタバコも恋愛も禁止、私用の携帯電話を持つことは許されず、家族への連絡は手紙。おまけに修業期間は、男性も女性も丸刈りになる。

2022年春、職人を目指す新人がやってくるはずの日。毎年、自己紹介の大きな声が聞こえてくる秋山木工だが、様子が違っていた。10年前には、毎年10人以上いた職人希望者も、年々その数が減り、この年はゼロに。1年前に入社した2人も1年持たずに辞め、残っている“丁稚”は3人だけになっていた。

2017年に入社し、京都で8代続く造園会社の後継ぎとして職人たちを率いるリーダーを目指す加藤さん(27)。入社同期の内藤さん(28)は、京都大学を中退し、実家の家具会社を継ぐために修業中。唯一の後輩は、2019年入社の山田さん(21)だ。

本来ならば、2017年入社で6年目となる加藤さんと内藤さんは、5年の丁稚修業期間を終え、「職人」に昇格しているはず。しかし、「職人としての技術や人間性も足りない」と、秋山利輝社長(79)は2人の職人昇格に「待った」をかけていた。

「職人希望の若者がいない」「丁稚が次々と辞めてしまう」という現実。令和の時代の丁稚制度は果たして存続できるのか…。一流の家具職人を目指し、“丁稚”の道を選んだ2人の若者の6年を、女優・大島優子のナレーションで追っていく。

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