GoGlobalは4月3日、世界61カ国を対象に実施した「IT技術系人材が豊富な国の調査」の結果として、上位14カ国について紹介した。

  • IT技術系人材が活躍する国トップ14

1位は「アルゼンチン」。アルゼンチンのテクノロジー部門とスタートアップ環境は近年盛り上がりを見せており、トップクラスのソフトウェアアウトソーシング先として高い評価を得ているとのこと。また、ブエノスアイレスにおいてはGlobal Innovation Indexにより、世界の中所得国の中でトップクラスの科学技術(S&T)センターとして評価されている。

2026年までには、米州開発銀行(IDB)の支援により、アルゼンチンの科学、技術、イノベーションを促進するため2億8,800万米ドルが投資される予定。同国の技術者層は今後も拡大すると予想される。

2位は「ブラジル」。南米最大の国であるほか、地域で最も先進的な国の一つとなる同国のテクノロジー部門は、勢いを増し続けているとのこと。政府は、商標登録、特許取得、新技術の市場投入に対し、企業に税制上の優遇措置、補助金、特典を提供している。

また、ハイテク分野の企業では給与の軽減措置の恩恵を受けられるため、技術系人材の雇用を目指す多国籍企業の注目を集めている。

3位は「カナダ」。CBREの最新レポート「Scoring Tech Talent」では、同国の11都市が北米で最も優秀な技術系人材が集まる都市に選ばれている。また、「グレートホワイトノース」は、グローバル・スタートアップ・エコシステム・インデックスの「ビッグ4」にも常にランクインしている。

4位は「中国」。中国政府は、特にエンジニアリング、コンピューターサイエンス、情報技術などの分野において熟練した労働力を育成するために、教育や訓練プログラムに多額の投資を行ってきており、人工知能、機械学習、5G技術の主要プレーヤーに急成長が見られる。

5位は「コロンビア」。同国は、ハイテク産業の発展により、「ラテンアメリカのシリコンバレー」としての地位を確立しつつあるという。グローバル・イノベーション・インデックスでは、まだ世界第63位であるが、近隣諸国のほとんどを凌駕(りょうが)し、毎年ランクを上げ続けている。

以下、6位「インド」、7位「ケニア」、8位「フィリピン」、9位「ポーランド」、10位「ポルトガル」、11位「ドイツ」、12位「南アフリカ」、13位「アラブ首長国連邦(UAE)」、14位「ベトナム」との結果となっている。