Mastercard最上位クラスのクレジットカードとして、日常から旅行まで極上のパーソナルサービスを展開するLUXURY CARDは、ラグジュアリーカードの利用動向を読み解いた「2022年の新富裕層の消費動向」を発表した。

ラグジュアリーカードは、2008年にアメリカで創業、2016年から日本でも発行を行っている。日本初金属製縦型カードを発行し、カードに天然ダイアモンドが埋め込まれたBlack Diamondを最上位に4種を発行。通年利用できるラグジュアリーカード会員限定の優待サポートはユニークなものも多く、ミレニアム世代から支持を受けアクティブで消費意欲の高い会員層を抱えている。会員層の6割以上が経営者層で、2022年度の平均年収は約2,400万と日本における高級カードといえるだろう。

2022年の全体のカード利用額は昨対比175%と、2021年に引き続き好調。さらに2022年12月には過去最高額も達成したという。さて、どのような分野で消費しているのだろうか。

2022年、富裕層が何にお金を使った?

2022年の利用金額が多かったカテゴリーTOP10は以下の結果となった。

  • 2022年の利用金額が多かったカテゴリーTOP10

「エアライン」は昨対比204%と伸びた。コロナが落ち着き、国内・海外旅行の利用の回復したほか、ビジネス旅行が増えたことなどから影響を受けていると考えられる。「映画・演劇」が昨対比324%と大幅な伸び。「レストラン・飲食店」は昨対比138%、「バー・ナイトクラブ」は昨対比144%の伸び。活動が活発化したことがうかがえる結果に。

注目は「納税」の利用が昨対比294%と引き続き伸長している部分。2022年も世の中的なキャッシュレスの波でカード納税が進んでいることが分かる。

同社のクレジットカードでの納税利用額が2020年対2021年は昨対比530%、2021年対2022年は昨対比294%となっていることから2年で約15倍も伸びているという。2021年に比べて2022年の支出が「増えた」と回答した人に対し、支出が増加した理由をヒアリングしたところ「収入が増えたため」、「コロナが一段落し、納税額が増えたため」といった声が寄せられていた。

一方で減ったのは「通信設備または通信料金」で、昨対比27%減という結果に。総務省が発表した「モバイル市場の公正な競争環境の整備に向けたアクション・プラン」に響き、各キャリア会社が料金を下げていたことが影響していると考えられる。

さらに、2023年のラグジュアリーカードの利用見込みについてヒアリング。「昨年と同様の見込みだ」が38.4%と最も多かったものの、「昨年よりもやや利用が増える見込みだ」(31.8%)、「昨年よりも大幅に増える見込みだ」(16.3%)と利用額が増える予定の人が多く、アクティブな消費行動が予想される。

ラグジュアリーカードは今後、クレジットカード業界初となるオンラインコミュニティ「LC Circle」をローンチ。「LC Circle」は、ラグジュアリーカード会員だけが入会できるエクスクルーシブなコミュニティで、人生を豊かにしてくれる仲間を見つけるための真のコミュニティを目指していくという。

さらに、これまで会員間のビジネス機会を循環・醸成するサービス「LCオーナーズコミュニティ」の提供や、「ソーシャルアワー」を始めとする毎月新たな企画で会員同士を繋ぐネットワーキングイベントを開催するなど、会員同士のネットワーク強化に努めてきた同社。新たに生まれ変わった「LC COMMUNITY」では、「LC Circle」のほかLCオーナーズコミュニティの進化版「LCマーケットプレイス」やテーマを絞ったソーシャルアワーの開催など、さらなるサービスを提供していく予定とのこと。

【調査1:ラグジュアリーカード利用データ調査】
調査対象期間:2022年1月1日~2022年12月31日
調査対象:期間中のラグジュアリーカード(チタンカード、ブラックカード、ゴールドカード、ブラックダイヤモンド)会員 ※人数非公開

【調査2:カード利用の変化に関する会員アンケート】
調査対象期間:2023年3月17日~2023年3月21日
調査対象:期間中のラグジュアリーカード(チタンカード、ブラックカード、ゴールドカード、ブラックダイヤモンド)会員 計1,266名