ウェブスターマーケティングは、全国の子どもがいる500人を対象に「子どもへのお金の大切さの教え方」に関するアンケート調査を実施した。同調査は2023年2月16日~22日の期間にインターネット上にて行われたもの。

  • 子どもへのお金の大切さの教え方に関する意識調査

  • 子供にお金の大切さについて話をしている家庭が8割以上

今回子どもがいる方500人にアンケートを実施。子どもがいる500人に「子どもにお金の大切さについて話すことがあるか」を聞いたところ、「ある」と答えた人が81.2%で多数派だった。 お金の大切さについて、家庭内で教えている保護者が多いとわかる。

「子どもにお金の大切さについて話す理由」について、具体的には「大人になるときに、正しい金銭感覚を身につけていてほしいから」や「お金に困った経験があるため」などのコメントが寄せられ、「大人になったときにお金で苦労してほしくない」など、将来を見据えてお金の話をしている保護者が多い結果に。

金融教育は学校でも行われているが、「学校教育だけでは不十分だから家庭で教えなくては」と感じている人もいるようだ。また「おもちゃやお菓子をねだることが多いため」など、今の子どもの態度に困って、お金について話している人もいた。

「話さない理由」については、「話すにはまだ少し早い年齢だと思うから」や「子どもの頃は変に遠慮せず好きなものを好きなだけ買ってほしいし、好きなことをやらせてあげたいから」など、「子どもがまだ小さいから」という意見が多数寄せられた。「今はまだ話していないものの、タイミングを見て話したい」など、「家庭での金融教育」の必要性を感じている人は多いようだ。

一方で「親の生活態度を見たりアルバイトを始めたりすれば、お金の大切さは自然に学べる」という声も。積極的に教えるのではなく、普段の暮らしからお金について学べるよう見守るというスタンスもあるとわかった。

  • お金の大切さについて話した時期の平均は5.6歳

子どもにお金の大切さについて話していると回答した406人に「話しはじめた時期」を聞いたところ、回答は5.6歳が平均で、保育園・幼稚園児くらいでお金について話している家庭が多い結果に。「小学校入学をきっかけに」「中学校に入るときに」など、進学をきっかけに話をする家庭も多いようだ。

  • お金の大切さの教え方は「お小遣い・お年玉を管理させる」が1位

最後に、子どもにお金の大切さについて話していると回答した406人に「お金の大切さの教え方」を聞いた。1位になったのは「お小遣い・お年玉を管理させる(168人)」、2位に「折に触れて話す(131人)」、3位「買い物させる(79人)」、4位「お手伝いに報酬を出す(63人)」と続く。

「話す」「口頭で説明する」という家庭もあったが、多かったのは「お小遣いの管理」「買い物」「貯金・投資」などを実際に体験させる方法だった。また「お手伝いに報酬を出す」など、働いてお金を得る経験を家庭内でさせている人も多いとわかる。「体験から学ぶことが多い」と考えている人が多いことがうかがえる。

具体的には、1位の「お小遣い・お年玉を管理させる」では、「ガチャガチャや食玩などはお小遣いから買うようにして、管理させている」「お小遣いをあげて、小遣い帳をつけさせている」というコメントが寄せられた。

お金を自分で管理すると、「無駄遣いすると本当に欲しいものが買えなくなる」などの体験を通してお金の大切さを学べる。また、お小遣い帳をつけることで、「本当に欲しいものを買ったのか」といったチェックもできるだろう。お小遣い管理の経験をさせるため、「お年玉は全額貯金せず、少し子どもの手元に残す」という人も多いようだ。

2位の「折に触れて話す」では、「お年玉をもらったら「大切なものだ」と伝える。また何でも買い与えずに「家にあるものをまず大切に使いなさい」と伝える」「たまに1対1で話す機会があるので、「お金の大切さ」「日本経済の現況」について話しています」といった回答が寄せられた。

「子どもがおもちゃやお菓子をねだったとき」「お年玉をもらったとき」などの機会に、お金の大切さを伝えているという家庭も多いようだ。話す内容は「お金は親が働いて得たものであること」「お金は使ったらなくなること」「お金をもらったら感謝すること」など。「おもちゃを買うのにかかるお金で、他に何ができるか」を説明している人もいた。

3位の「買い物させる」では、「買い物の際、支払いを子どもにさせています」「駄菓子屋などで、決められた金額内で買い物する練習をさせる」などの声があがった。