JR北海道は31日、根室本線富良野~新得間(81.7km)について、鉄道事業法第28条の2(事業の廃止)に則り、国土交通大臣宛に鉄道事業廃止届出書を提出したと発表した。廃止予定日は2024年4月1日とされている。

  • JR北海道が根室本線富良野~新得間の鉄道事業廃止届出書を提出したと発表

根室本線の一部区間である富良野~新得間は、輸送密度200人未満(片道100人未満)の「当社単独では維持することが困難な線区」に。現在は富良野~東鹿越間で快速・普通列車を運行し、2016(平成28)年の台風災害で不通となった東鹿越~新得間でバス代行輸送を実施している。

他の「当社単独では維持することが困難な線区」と同様、根室本線富良野~新得間でも、持続可能な交通体系とするため、バス等への転換について沿線自治体(富良野市、南富良野町、新得町、占冠村)と協議してきた。3月30日、同区間の鉄道事業廃止について沿線自治体と合意に至ったことから、3月31日に鉄道事業廃止届出書を提出した。