映画『ヴィレッジ』(4月21日公開)の完成披露試写会が30日に都内で行われ、横浜流星、黒木華、一ノ瀬ワタル、奥平大兼、作間龍斗、古田新太、藤井道人監督が登場した。
同作はスターサンズ・河村光庸プロデューサーが企画し、藤井道人が脚本・監督を務めるオリジナル作。夜霧が幻想的な、とある日本の集落・霞門村(かもんむら)。神秘的な「薪能」の儀式が行われている近くの山には、巨大なゴミの最終処分場がそびえ立つ。幼い頃よりこの村に住んでいる片山優(横浜流星)は、美しい村にとって異彩を放つ、このゴミ処理施設で働いているが、母親が抱えた借金の支払いに追われ、ゴミ処理施設で働く作業員に目をつけられ、希望のない日々を送っていた。そんなある日、幼馴染の美咲が東京から戻ったことをきっかけに物語は大きく動き出す。
ずらりとキャストが揃った舞台挨拶に、横浜は「不思議な気持ちですね。村長(古田)にはずっといじめられていたので、でも古田さんがすごく優しかったので、このメンバーで集まると、あのときの記憶が蘇ります」と振り返る。横浜とは幾度もタッグを組んでいる藤井監督は「スターサンズという僕を育ててくれた映画会社で、流星が主演ということで責任がすごくあって、押しつぶされそうになった瞬間があったんですけども、本作りの段階から結構流星に励ましてもらいながら、脚本を書いて映画を撮ることができたので、ひと段落というか、安心みたいなところがありますね」と心境を表した。
撮影中の様子を聞かれると、黒木は「初めて共演させていただいたんですけど、皆さんやっぱり集中力がすごくて、横浜さんはずっと糸を自分でピンと張ってられる方ですね」と明かす。古田は「撮影終わったら飲んでましたね。なかなか撮休がなかったんですけど、たまにあって、そのときは昼から飲んでましたね」と会場を笑わせつつ、作中の役として「ドラ息子(一ノ瀬)が信用ならんということで、優くん(横浜)と華ちゃんに頑張ってもらいたいという気持ちがあって、よかれと思ってやってるんですよ。 そう思って見てください」とアピールした。
また、新成人・新社会人へのアドバイスを聞かれると、横浜は「僕はもう、常日頃から思ってるんですけど、人生1度きりだし、明日死ぬかもしれないので、後悔ないようにやりたいことがあったらやる、やりたくないならやらない」ときっぱり。もし気持ちが落ちてしまったら、という質問には「どん底まで落ちたいなら落ちればいいし、落ちたら上がるだけなので。仲良い友人とかにあって埋めたらいいと思うし、その都度思ったように動けばいいかなと思います」とアドバイスしていた。