フジテレビは、男性育児休業取得率100%の実現を目指して、ワーク・ライフバランス社が推進する「男性育休100%宣言」に賛同した。この宣言に賛同するのは、NHK・民放キー局で初めてとなる。

  • 榎並大二郎アナウンサー

同局は、コンテンツ制作に携わるクリエイターや有事にも対応する報道・情報制作などの現場で働く社員を含め、働き方改革を推進。育休相談窓口としてイントラ特設ページを充実したほか、育児休業に加え、小4までの時短制度、あるいは就学初期までの休職など多様な選択肢を設けた結果、社員の育休取得率が年々高まり、2022年度の男性育休取得率は78%(※2月28日時点)に達した。国の目標とする30%を大きく上回っている。

夕方のニュース番組『Live News イット!』(平日版 毎週月~金曜15:45~)のメインキャスターを務める榎並大二郎アナウンサーが、2021年9月20日から2週間にわたり育休を取得し、番組を休演したことも話題に。榎並アナは、マイナビニュースの取材に「微力ではあっても、1人でも多くの人に育休を取ることが大事だということが伝わればと思います」と、放送での発表に加えてInstagramでも情報発信していたが、これが社内にも影響を及ぼしたようで、男性育休取得率は21年度から22年度(※2月28日時点)で47ポイントも伸びた。榎並アナの育休以降、男性アナウンサーの対象者はほぼ全員取得しているという。

港浩一社長は「当社では、豊かで多彩なコンテンツを世の中に発信する企業として、子育て中の社員が生き生きと働き続け、生活者の心に寄り添うコンテンツを創出できるよう取り組んで参りました。男女問わずそれぞれのライフステージに合わせて多様な働き方を選択することが、多彩な視野から、さらに信頼される情報や感情に訴えるコンテンツをお届けできる推進力になると考えています。今後も、働きやすい、そして働きがいのある会社を目指していきます」とコメントしている。