フワフワな毛にクリクリした瞳……。猫という生き物はどこをとっても可愛らしく、見ているだけで心を癒してくれますが、現在ツイッターでは、こんな可愛い猫ちゃんが登場して話題になっています。

投稿主は「Wakuneco. わくねこ羊毛フェルト(@waku_neco)」さん。動画には、じーっと前を見つめる猫ちゃんの姿が映し出されていました。何やら猫ちゃんを針でつついているようですが、一体何をしてるのでしょう。

  • (@waku_necoより引用)

よーく観察していると……あれっ? 一向に瞬きをしません。不思議に思ってさらに目を凝らして見ると……えっ、これ本物の猫じゃないの!? そう、実はこれ、羊毛フェルトで作られた猫ちゃんなんです。

  • (@waku_necoより引用)

羊毛フェルトとは、フワフワした綿のような羊の毛を特殊な針で突き、繊維を絡め合わせることでいろいろなものを作り出す手芸の一種。

ツイ主の「Wakuneco. わくねこ羊毛フェルト」さんは羊毛フェルトで作る木枠に入った猫の肖像、その名も「わくねこ」を作られているそうで、こちらの猫ちゃんも作品のひとつだそうです。それにしても精巧で、どれだけ目を凝らしても本物にしか見えません。

このリアル過ぎる猫ちゃんの人形は大きな反響を呼び、1.3万件のリツイート、7.1万件のいいねを獲得(3月20日時点)。数々のコメントも寄せられました。

「ほんとに凄い!! 今にも動き出しそうです!! そして、可愛いです」「ぱっと見たとき、『ねっ猫を針でっ』と思ったくらいの完成度。神ですか? 」「私には瞬きしたように見えましたけどもー」「めちゃくちゃビックリした…命が宿ってる…。今まさに何かを思って何かを見てる目だもん。うちの猫この顔するもん」

この猫ちゃんのさらなる詳細はこちらから見ることができるので、ぜひ覗いてみてください。

こちらはまた別の猫ちゃん。作品は、このような木製フレームに入れて仕上げるのだそう。

ツイ主の「Wakuneco. わくねこ羊毛フェルト」さんは、7年間の成長としてこんな投稿もされていました。凄まじい進化っぷりが見て取れます。

ツイ主さんに聞いてみた

今回は、ツイ主の「Wakuneco. わくねこ羊毛フェルト」さんに、この作品についてもう少し詳しい話をお聞きしました。

ーー「わくねこ」とはどのような作品なのか、改めて教えていただけますか?

わくねことは、「木枠に入った猫」という意味でネーミングしました。

私の作品は一つ作るのに数ヶ月かかります。そのため、オーダー作品としては年に作れるのは3つほどで、基本的にはインスタグラムなどのSNSで募集をお知らせする形です。

ーーとてもリアルで今にも動き出しそうですが、作るときに気をつけているところや難しかったところ、作っていて楽しかったところなど教えていただけますか?

気をつけている点は、「いい顔」を作ること。リアルであるかどうかは私にとって重要ではなく、結果でしかありません。

難しいのは、モデル猫にどう似せるかという、正解のない答えを探すこと、そして、それが上手く行ったときが最も制作において幸せだと思える瞬間です。

ーー作り方の本を出版されていますが、「わくねこ」を上手に作るコツなどがありましたら教えていただけますか?

「わくねこ」を上手く作るコツは、上手く作ろうとしないことです。

頭で思考するのではなく、感覚で自分にとってイメージする最善になっているかどうか、そこへ忍耐強く向き合うことが一番大切なことだと思っています。


ツイ主の「Wakuneco. わくねこ羊毛フェルト」さんは、『「羊毛フェルトから生まれる猫の肖像「わくねこ」の作り方」』という著書を出版されていますので、「わくねこ」に挑戦してみたいという方はぜひ参考にしてみましょう!