サイバーソリューションズは3月16日、「企業のメールセキュリティへの取り組みに関するアンケート調査」の結果を発表した。調査は1月6日~10日、全国の従業員300名以上の企業に勤務する会社員1,063名を対象にインターネットで行われた。

  • 「脱PPAP」について

    「脱PPAP」について

PPAPとは、メールでパスワード付きのZIPファイルを送り、別メールでZIPファイルのパスワードを送る添付ファイル送信方法のこと。

まず、PPAPの利用状況について尋ねたところ、「PPAPだけを利用」している企業は30.2%。「PPAPは利用していたことがない」(25.9%)に加え、「PPAPと他の方法を併用」(30.2%)や「PPAPから切り替え」(11.3%)など、企業 の「脱PPAP」(PPAPから他のファイル送信方法への転換)は7割と過渡期にあると言える結果に。

「PPAPだけを利用」している割合を企業規模別にみると、「300~999人規模の企業」では24.3%、「1,000〜4,999人規模の企業」は30.4%、「5,000人以上規模の企業」では36.9%と、規模が大きい企業ほど脱PPAPが遅れていることがわかった。

  • PPAPに代わる次の対策の導入や検討をしていますか?

    PPAPに代わる次の対策の導入や検討をしていますか?

続いて、「あなたの勤務先では、PPAPに代わる次の対策の導入や検討をしていますか?」と尋ねたところ、「オンラインストレージなどでの共有を推奨」(32.0%)、「オンラインストレージのURLがメールで届くツールを導入」「受信した添付ファイルをチェックするルーツを導入」(ともに21.7%)が上位となり、およそ2割が「これらの対策の導入・検討は行っていない」(19.8%)ことがわかった。