クルマのサブスクリプションサービスを手掛けるKINTOはこのほど、普通自動車免許を持っている18〜25歳を対象に「Z世代のクルマに対する意識調査」を実施した。対象は都内在住の330名と地方在住の330名。

  • 「Z世代のクルマに対する意識調査」を実施

調査は2023年2月16日〜2月17日、IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査にて行った。

  • Q1. Z世代の「運転好き」割合、都内では65.1%、地方では71.9%

「Q1.あなたは、自動車を運転することが好きだと感じますか」と質問したところ、都内在住のZ世代は「とても感じる」が33.6%、「やや感じる」が31.5%。地方在住のZ世代は「とても感じる」が30.7%、「やや感じる」が41.2%という回答となった。

  • Q2. 都内Z世代の約6割が「若者の車離れ」を実感する一方で、地方では34.2%と23ポイント低い結果に

「Q2.あなたは、『若者の車離れ』と聞いて、自分自身のことだと感じますか」と尋ねたところ、都内在住のZ世代は「とても感じる」が23.0%、「やや感じる」が34.2%。地方在住のZ世代は「とても感じる」が9.7%、「やや感じる」が24.5%という回答となった。

  • Q3. 地方Z世代の約6割が「自分名義の自動車を所有」、都内Z世代の所有率はわずか2割に

「Q3.あなたは、自分名義の自動車を所有していますか」と聞いたところ、都内在住のZ世代は「はい」が21.5%、「いいえ」が78.5%。地方在住のZ世代は「はい」が58.2%、「いいえ」が41.8%という結果となった。

  • Q4.「自分名義の自動車が欲しい」都内Z世代45.5%、地方Z世代60.9%、が欲しいと回答

Q3で「現在自動車を所有していない」と答えた人に、「Q4.現在自分名義の自動車が欲しいと思いますか」と質問した。都内在住のZ世代は「非常に欲しい」が14.2%、「やや欲しい」が31.3%。地方在住のZ世代は「非常に欲しい」が24.7%、「やや欲しい」が36.2%という回答が得られた。

  • Q5. 自分名義の自動車が欲しいけれど所有していない理由、都内・地方ともに「自動車の価格・維持費が高いから」

Q4で「非常に欲しい・やや欲しい」と回答した人に、「Q5.あなたが、現在自分名義の自動車を所有していない理由として、当てはまるものを教えてください」との質問では、都内在住のZ世代は「自動車の価格が高いから」が49.2%、「自動車の維持費が高いから」が46.6%。地方在住のZ世代は「自動車の価格が高いから」が34.5%、「自動車の維持費が高いから」が33.3%と回答している。

  • Q6. 自分名義の自動車が欲しくない理由、都内は「公共交通機関で十分だから」が51.8%で最多、地方は「家族の車で間に合うから」が40.7%で最多

Q4で「全く欲しくない・あまり欲しくない」と回答した人に、「Q6.あなたが自分名義の自動車を欲しいと思わない理由として、当てはまるものを教えてください」と聞いた。都内在住のZ世代は「公共交通機関で十分だから」が51.8%、「自動車の価格が高いから」が35.5%、地方在住のZ世代は「家族の車で間に合うから」が40.7%、「自動車の維持費が高いから」が27.8%という結果となった。

  • Q7. 都内の66.6%が「将来的に自身の自動車を欲しい」と回答、地方は83.3%と都内より16.7ポイント高い結果に

「Q7.あなたは、将来的に自身の自動車を欲しいと思いますか」と尋ねたところ、都内在住のZ世代は「とても思う」が35.1%、「やや思う」が31.5%。地方在住のZ世代は「とても思う」が52.7%、「やや思う」が30.6%という回答に。自身の自動車をいつか持ちたいと考えるZ世代は都内では約7割、地方では約8割と意向が高いことが明らかとなった。

  • Q8. 将来的に自動車を保有する場合の持ち方、都内地方ともに現金一括購入が半数を下回り昨年比でも減少傾向

Q7で将来的に自身の自動車を欲しいと回答した人に、「Q8.自動車を保有するとしたら、どのような持ち方を検討したいと思いますか」と質問した。

都内在住のZ世代は「現金一括購入」が45.9%、「ローン(残価設定型)」が30.9%と昨年比で減少する一方、「サブスクリプション」が11.4%、「カーリース」が9.5%と、昨年比で約3ポイントの増加となった。

地方在住のZ世代は「現金一括購入」が44.7%と昨年比で7ポイント近く下げた一方、「サブスクリプション」が7.6%と昨年比で約3ポイントの増加がみられた。

  • Q9. 都内では約3人に1人、地方では4人に1人以上が「クルマのサブスク」サービスを既知

「Q9.車を保有する方法として「クルマのサブスク」サービスをご存知ですか」と聞いたところ、都内在住のZ世代は「知っている」が29.4%、「聞いたことがある程度」が33.0%、地方在住のZ世代は「知っている」が27.3%、「聞いたことがある程度」が42.4%という結果となった。

  • Q10. クルマの保有形式に「サブスク」を検討したいZ世代、都内は58.6%、地方は37.8%と昨年比で大幅増加に

Q7で「将来的に自身の自動車を欲しい」と回答した人に、「Q10.あなたは次に車の購入・保有を検討する際『クルマのサブスク』サービスをどの程度検討したいと思いますか」と質問した。

都内在住のZ世代は「検討したい」が19.1%、「やや検討したい」39.5%、合計58.6%で昨年比17.4%の増加となった。また、地方在住のZ世代は「検討したい」が10.9%、「やや検討したい」が26.9%、合計37.8%で昨年比11.8%の増加という結果となった。

今回は普通自動車免許を持っている、都内在住のZ世代330名と地方在住のZ世代330名を対象に、Z世代のクルマに対する意識調査を実施した。

都内在住のZ世代の約6割が「若者の車離れ」を実感する一方で、地方では「若者の車離れ」を感じるZ世代は34.2%と23ポイント低い結果となり、6割以上の地方在住のZ世代が「自分名義の自動車が欲しい」と回答した。

一方で、都内では約3人に1人が「クルマのサブスク」サービスを知っていることが明らかになり、クルマの保有形式に「サブスク」を検討したいZ世代は都内のZ世代は地方より20.8ポイント高い結果となった。

「若者の車離れ」が進んでいると話題だが、車移動が当たり前である地方では自分名義の車が欲しいというZ世代は少なくない。しかし、車や運転に興味を持つのは地方在住のみというわけではなく、公共交通機関での移動が主流である都内在住のZ世代であっても、車や運転に対し過半数が興味を示す結果が得られた。

駐車場代・維持費などが高くなる今、サブスクリプションやカーリースなどの新しい所有形態が出現し、従来の車の所有形態にこだわりを持たない傾向がZ世代には特にみられる。都内在住・地方在住に関わらず、自分のライフスタイルに合わせた車の所有形態が選択できるようになってきていることは、一概に「若者の車離れ」が深刻化しているとはいえないのかもしれない。