――ギラは、赤をメインカラーとしたゴージャスな衣装が目を引きます。この衣装を初めて身に着けたときの気持ちはいかがでしたか。

これを着て、メイクをした瞬間「俺はギラだ」とスイッチが入る感じです。装具が多彩で、身に着けるのに時間がかかりますが、これらにも何か「意味」があるみたいなんです。たとえばこのネックレス、誰かにもらったものらしいのですが、それが誰なのかは今のところ不明です。僕もまだ聞いていませんから(笑)。ギラをはじめ、王様たちそれぞれの個性的な衣装にも注目してください。

――戦隊ヒーローの醍醐味といえば「変身」シーンだと思います。初めて「王鎧武装」を行ったとき、やっぱりテンションが上がったのではないですか。

第1話で初めて王鎧武装のシーンを撮影したときは、ものすごく感動しました。台本の読み合わせのとき、クワガタオージャーの写真を見せてもらって「これに変身するのか!」とワクワクしたのですが、現場で実際にクワガタオージャーと対面したときの興奮は、それを上回りました。

――撮影が始まって間もないですが、仲間の王様たちとのチームワークはいかがですか。

初めて会ったときからみんなフレンドリーで、接しやすい人ばかりだなという印象がありました。それぞれが各国を束ねる王様なので、最初の段階ではまだみんなとの絡みがそれほど多くないのですが、回が進むにつれて役と同じく結束が固まってくるんじゃないかと期待しています。みんなが勢ぞろいした制作発表会見では、『キングオージャー』という作品をたくさんの方たちに知ってもらい、魅力を感じてほしいという自分の思いを、正直にお伝えしました。

――ギラを演じるにあたって、強く心がけていることは何でしょう。

子どもたちに夢や希望、勇気を届けたいという姿勢をぜったいに崩さないことです。僕が子どものころに大好きだったヒーローとは、常にそういう存在でしたし、時代が変わってもヒーローの強い心は変わらないと信じています。

――ギラは子どもたちに慕われる優しいお兄ちゃん的存在ですね。酒井さんも子どもたちと接するときは同じように優しくなれると思いますか。

それはもう、子どもたちのことは大好きですから、今後イベントなどでギラとして会えることを楽しみにしています。もしも「ギラ」って呼んでもらえたりしたら、嬉しい気持ちが顔とか態度にすぐ出てしまいそうです(笑)。

――いよいよ放送スタートした『王様戦隊キングオージャー』の注目ポイントを、酒井さんから教えてください。

ギラは素直でまっすぐ、誰かのために自分を犠牲にするのも厭わない、芯のしっかりした正義感あふれる役です。劇中、ギラは自分の中の信念を貫くために「悪役」を演じるんですけど、そのときの人への接し方、気持ちの伝え方が違っているので、その部分には是非注目していただきたいです。『王様戦隊キングオージャー』は全員が王様、全員がセンターで最強、ひとりひとりの我が強く、個性豊かなキャラクターが活躍します。たくさんの人たちに番組を観ていただいて「面白い!」と思ってもらえるよう、僕たちも全力で頑張ります。応援をどうぞよろしくお願いします!!

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