カンテレのドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』の佐野亜裕美プロデューサーが、令和4年度(第73回)芸術選奨文部科学大臣新人賞(放送部門)を受賞し、9日、都内のホテルで行われた贈呈式に出席した。

  • 佐野亜裕美プロデューサー

式後にマイナビニュースの取材に応じた佐野プロデューサーは、大臣賞(演劇部門)を受賞した段田安則の「普段は目の前にある仕事を1つずつ1つずつ、どうすれば良くなるかな、面白くなるかなと思って、ただただ努めているだけでございまして、自分が芸術をしているとか、自分が芸術家なんて全く思っておりませんでした。ですので、受賞のお知らせには本当にびっくりしましたし、望外の喜びでございます」というスピーチを受け、「本当にその通りだと思いました。毎日毎日、目の前の仕事をやっていくだけで、自分が何か芸術に寄与してるとか考えたこともなかったので、日本の文化芸術の端っこで何かに寄与することができているんだとしたら、それは本当にとても喜ばしいことだし、とても光栄だし、これを励みにこれからも頑張ろうと思いました」とコメントした。

新人賞(大衆芸能部門)では、東京03も受賞。佐野プロデューサーが、自身の手がけた『大豆田とわ子と三人の元夫』に出演した角田晃広と談笑する姿も見られた。

芸術選奨は、文化庁から11部門で、その年に優れた業績をあげた個人に贈られるもの。佐野プロデューサーに対しては、「テレビプロデューサーとして、『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』『17才の帝国』など、既存のスタイルにとらわれない新しいドラマを生み出してきた。『エルピス―希望、あるいは災い―』では脚本家・渡辺あや氏と組んでえん罪事件を取り上げ、臆することなく権力の腐敗やテレビ報道の在り方にメスを入れた。それを正義の側から一方的に告発するのではなく、心の闇や嘔吐する身体といった登場人物の弱さの克服とともに描いた点も高く評価された」として贈賞された。

  • 東京03の角田晃広(左)と