半蔵門ミュージアムは、3月22日から7月9日まで、特集展示「修験と密教の美術 祖師とみほとけ」を入場無料で開催する。

  • 修験と密教の美術 祖師とみほとけ

  • 役行者絵巻 第7段 江戸時代 17~18世紀

修験道は諸信仰が集合した、日本独自の信仰の形で、飛鳥~奈良時代の役小角(役行者/神変大菩薩)が祖とされる。本特集展示では、12m以上ある、役小角の物語を描いた現存数少ない役行者絵巻を展示し、役小角の足跡をる。絵巻は草花などを金泥で描いた料紙も用いられた作品。

  • 理源大師像 室町時代 16世紀

醍醐寺を開いた聖宝(理源大師)は、役小角の約200年後に大峯山を復興、当山派と呼ばれる真言系修験道の流祖になった。今回展示する東寺解由状は、東寺の官職交替にあたり引継業務が完了したことを証する文書で、現存2通しかない聖宝の署名がみとめられる貴重な資料。また、聖宝の肖像も展示し、その面影をたずねる。

  • 不動明王像 南北朝~室町時代 14~15世紀

また、外部講師による講演を会期中に2本開催。日本女子大学名誉教授の永村眞氏「古代・中世における修験道の足跡をたどる-その教説と実践-」は5月28日に、慶應義塾大学名誉教授の鈴木正崇氏「山岳信仰と仏教」は6月25日に、どちらも会場・オンライン併催(1週間の見逃し配信あり)で参加費無料、事前申込制。

  • 地下展示室

特集展示「修験と密教の美術 祖師とみほとけ」は3月22日~7月9日の10時~17時30分(入館は17時まで)に半蔵門ミュージアムにて開催。休館日は毎週月曜日・火曜日で、入場料は無料。