ユニクロは、2023年新社会人の方や、新たなチャレンジを始めようとしている方に向けた「UNIQLO 2023年 新社会人応援イベント」を、2月4日・5日の2日間にわたり開催しました。
ゲストとして、元TBSアナウンサーで現在は「PIVOT」プロデューサーの国山ハセンさん、元AKB48の9期生で「Dct」代表取締役の島田晴香さんが登壇。これまでの挑戦や苦労、新社会人へのアドバイス、そして新生活に向けたスタイリングといったトークの様子をレポートします。
セカンドキャリアに挑戦したきっかけは?
今回のトークイベントに登壇した二人には、セカンドキャリアに挑戦したという共通点があります。国山ハセンさんは、元TBSアナウンサーで現在はビジネス映像メディア「PIVOT」プロデューサーとして、また島田晴香さんは元AKB48の9期生で、現在はアイドルタレントのセカンドキャリア支援を行う「Dct」の代表取締役であり、実家の旅館で若女将としても活躍しています。
ファーストキャリアでどのようなことを培ったのか、またなぜ新しい仕事にチャレンジしたのか、参加者からの質問も交えつつ盛り上がりました。
――テレビ局のアナウンサーやアイドルとしてキャリアをスタートしたお二人ですが、最初のキャリアはどちらも狭き門だと思います。厳しい面接やオーディションはどう乗り越えたのでしょうか?
国山さん:面接のときは、チャレンジしたいことを気負わず素直に、等身大の自分を伝えるようにしていました。もちろん緊張はしますが、緊張していることを自覚をして、緊張を楽しんでみようとポジティブな気持ちになっていましたね。
島田さん:AKB48のオーディションを受けた時、どこを見られていたのかは今でも正直分からないですね。でも「歌がうまいから受かった」とかではなく、審査員の方々の心に何かを残した人が合格したのかな、と思っています。正解がないものなので、どう当てはめたら良いのか難しいですが、私はテニスで日焼けをしていて、前髪もガッツリ上げていたから審査員の目に留まったのかな。当時は「一人だけ浮いてたな」と思うくらいでしたが(笑)。
――お二人とも人前に出て高いパフォーマンスを続ける仕事です。その際に必要なマインドセットはありますか?
国山さん:緊張感を楽しむこともひとつです。それからもうひとつは「責任感」。テレビ局で一緒に働く方々を見ていると、番組に対する責任感を強く感じるんです。プロフェッショナルとして、職業人として責任を持って仕事をするんだという気持ちは重要ですね。僕の場合はアナウンサーでしたが、どのような業務でも責任感を持つことは大切にしています。
島田さん:ハセンさんと似ていますが、一個人として仕事をするとき、AKB48にどう還元しようか、どうすればAKBのためになるかを考えて頑張っていました。AKB48は家族のような存在だったので、そこに帰ったら外で得た刺激を共有したいと思っていましたね。
――その後、国山さんは映像メディアに転職、島田さんは起業とそれぞれセカンドキャリアをスタートされました。それまでのキャリアと異なる職業にあえて挑戦した経緯は?
国山さん:アナウンサーとして10年キャリアを積むなかで、自分で発信したい、企画段階からやりたいと考えるようになったんです。その時丁度PIVOTが創業期のタイミングで、メンバーと話して熱量や想いを聞いたら「立ち上げに携われるのは今しかないな」と感じて。映像メディアなので、これまでのキャリアも活かせる選択だと思っていますが、決断してからは早かったですね。決断は怖かったし不安もあったけれど、「やりたいな」とぼんやりした考えがバシッと決まって突き動かされました。素直に行動したもの勝ちだなと思っていますね。
島田さん:芸能界に入った時から何かを成し遂げたい、夢が見つかったら頑張りたいとずっと思っていたのですが、ある番組でスポーツマネジメントの仕事を知って興味を持ったんです。丁度ドラマの撮影も終わってやり切ったタイミングで、「やりきった、次はこういう道に進みたいんです」と秋元先生に相談して卒業、芸能界を引退しました。
その後ロンドンに留学し、広告代理店の営業として働いたときも、アイドルの頃に培ったコミュニケーションスキルが活きましたね。仕事でもどう会話を盛り上げるのか、この会社に仕事をお願いしたいと思ってもらえるか、人を一人一人見て考えて、アイドルの経験をビジネス脳に転換させていました。
――今回のイベントには新生活に向けて挑戦する方も多く参加しています。これから挑戦する人へのアドバイスをお願いします。
国山さん:「やった後悔よりやらない後悔」という言葉がありますが、やったら後悔ってないと思うんですよ。みんな背中を押してくれるし、どんどんポジティブな連鎖が生まれます。また一歩踏み出してみると「なんでこんなに悩んでいたんだろう?」と思うはず。僕も実際に転職してみて、視野が広がって、もっとやりたいと成長意欲が沸いています。一歩踏み出してほしいですね。
島田さん:芸能界を引退するとき、周囲の方が止めてくれたり勿体ないと言ってくれたりもしました。でも、自分を信じられるのは自分だけです。人より遠回りになったとしてもそこでしか経験できない事もあると思いますし、自分がやりたいことは曲げず、自分を信じて突き進んで欲しいですね。私も今は「Dct」でアイドルのセカンドキャリア支援をしていますが、今後は芸能界全般やスポーツ選手、そして女性支援や女性が働きやすい環境づくりをしていきたいと考えています。
第一印象を色で伝えよう! 新生活に役立つファッションアドバイスも
後半にはコラムニスト・スタイリストの高橋愛さんを迎えてのファッショントークも。新生活に役立つスタイリングについて、ユニクロのアイテムを交えながらアドバイスが行われました。
――新生活では人に会う機会も多くなります。第一印象を上手に伝える方法はありますか?
高橋さん:人の第一印象は3~5秒で決まります。でもこの時間でできることは挨拶くらい。だからパッと見たて目に入る「色」の情報は第一印象に強く繋がります。それを利用して、自分が見せたいイメージを取り入れていくのも良いですね。
今日はハセンさんにサーモンピンクのセーターをコーディネートしました。今は転職してやる気が満ち溢れている状況だと思いますが、ただでさえやる気を伝えよう! と思っている時に赤色だとちょっと威圧的。なので、安心感を与えると言われるピンク色でやわらかな雰囲気にしました。
国山さん:自分のやる気をコーディネートで伝えてくれるんですね。確かにビビットな色だと強すぎるかも……。
高橋さん:それから前半で島田さんはネイビーのジャケットとブルーのスカートを着用されていました。ブルーは誠実な色ので「相手に誠実に向き合っている」ことをカラーで伝えられますね。
島田さん:私自身、年上の方やスーツがマストの会社に行くときはジャケットとワイシャツが多いのですが、黒と白だとリクルートスーツっぽくなって、向こうも構えそうなんです。なので私もネイビーを使っています。シフォンのプリーツスカートは女性らしさも出ていますね。
――国山さんのカーディガンのように、きちっとしつつ遊び心を持つビジネススタイルも増えていますか?
高橋さん:今はガチガチのスーツよりも、若干カジュアルなテイストを盛り込んだ、昔よりも緩めのオフィスカジュアルになっています。普段でも仕事でも着れるアイテムが今の時代にしっくり合っていますね。
――今はワイドパンツがトレンドですが、どこまでワイドにすればよいか、シルエットで悩むことがあります。何を基準にすればよいですか?
高橋さん:シルエットで選ぶのは実は難しいんですよね。自分が似合うベストバランスの軸は持ちつつ、トレンドを2~3割入れてみてください。トレンドを意識したいけど振り回されないよう、自分が似合わないものは手を出さないというマイルールを決めておきましょう。
――新しい色や服にチャレンジしたいと思うのですが、パーソナルカラーや骨格診断など様々な指標があるので迷います。何を参考にすれば良いですか?
高橋さん:パーソナルカラーなどは困った時や悩んだ時の指標として取り入れるのは良いですが、左右されすぎると着る服がなくなってしまうんです。ベストだとわかっていても好みに合わないこともありますし、「これが合うのか」くらいのライトさで受け止めて、選択の幅を広げるために使ってもらえればと思います。
またイベントの最後には、スタイリストに直接相談できる時間も。この春から新社会人になる方や新しいことにチャレンジしたい参加者の方々が、トークイベントの話も参考にしつつ思い思いのスタイリングの相談をしていました。