俳優の生田斗真が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『警部補ダイマジン』が7月(毎週金曜23:15~※一部地域除く)にスタートする。

  • 生田斗真=テレビ朝日提供

ドラマ化もされたコミック『クロコーチ』を生み出したリチャード・ウー(原作)&コウノコウジ(作画)コンビの最新作『警部補ダイマジン』(『週刊漫画ゴラク』連載中)。映画『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』(14年)、『土竜の唄 香港狂騒曲』(16年)、『土竜の唄 FINAL』(21年)から成る“土竜の唄シリーズ”を世に送り出した生田&三池崇史監督コンビがテレビ初タッグを組んで映像化に挑む。

生田演じる主人公は、警視庁捜査一課のエース・台場陣(だいば・じん)。その名をもじって「ダイマジン」と呼ばれるほどの剛腕の持ち主で、強い正義感を胸に誰よりも早く現場に駆けつける熱血漢だ。しかし法では裁けない犯人に自ら手を下して殺害してしまったという暗い秘密が。そのことを頭脳明晰で冷淡な警視正・平安才門(ひらやす・さいもん)に知られてしまい、半強制的に彼の「奴隷」としてこき使われる。平安率いる特命捜査対策班に異動した台場は、警察が手を出せない犯人を秘密裏に始末するうちやがて警察組織や国家の暗部に踏み込んでいくことに。

生田は、ドラマ『俺の話は長い』(19年)や『書けないッ!? 〜脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活〜』(21年)、映画『人間失格』(10年)、『湯道』(23日公開予定)、『渇水』(23年公開予定)など話題作に多数主演。そして三池監督は、ベネチア国際映画祭・コンペティション部門に選出された『十三人の刺客』(10年)、カンヌ国際映画祭・コンペティション部門に選出された『藁の楯 わらのたて』(13年)をはじめ、『クローズZERO』シリーズ(07、09年)、『殺し屋1』(01年)などを世に送り出してきた。最近では韓国ドラマ『コネクト』(22年)も手掛け、さらに世界中から注目を集めている。演出プランを尋ねた際、「無心。すべては脚本の導くままに……」と答えた三池の期待を一身に受け、脚本を担当するのは、大ヒット映画『翔んで埼玉』(19年)で「第43回日本アカデミー賞」最優秀脚本賞を受賞した徳永友一氏。ドラマ『ルパンの娘』(19年)、映画『ライアー×ライアー』(21年)をはじめジャンルを問わず幅広い作品を多数手掛ける徳永が刺激的な物語を紡ぐ。

これまで『トリック』シリーズ(00年~)、『時効警察』シリーズ(06年~)を輩出してきたテレビ朝日「金曜ナイトドラマ」枠に「『テレビでこんなことやっていいんだ!』『これがテレビで見れちゃうんだ!』というドラマになると思う。震えながら待っていてほしい」と語る生田が新たな歴史を刻む。凸凹コンビの相棒でもあり、台場の「ご主人様」となる平安をはじめ、個性あふれるキャラクターを演じるキャスト陣は追って発表される。 コメントは以下の通り。

■生田斗真(台場 陣・役)

――本作に出演が決まった際のお気持ちをお聞かせください。

久しぶりに連続ドラマに出演させていただくことがすごくうれしいです。何より三池崇史監督と再びご一緒できること、そしてテレビという場所でチャレンジができることがうれしく、とてもワクワクしています。

――三池崇史監督とはテレビでは初タッグということですが、ご一緒していかがですか?

長年作品を共にしてきた、どこかバディーのような関係性ですので、すごく安心感があります。そして一番近くに置いてくださったからこそ、この作品でも今までに見たことのないような表現などを一緒に探っていけたらいいなと思っています。また、キャストの方々が日々興奮しながら現場にいらっしゃるのを間近で見ていると、すごくいいものが出来上がっているんじゃないかなと感じています。

――生田さんが演じられる台場陣(ダイマジン)はどういう人物だと思いますか? また、この役をどう演じていこうと考えていますか?

脚本にもあるんですが、「獣のような男」というのかな。平安という“飼い主”の元にいながらも、鎖を引きちぎって飛び出して行ってしまいそうな獰猛さといいますか、攻撃的なキャラクターだと思います。そんな台場の抑制されたエネルギーみたいなものが、きちんと表現できればいいなと思っています。また、その裏では「悪を許せない正義感の強い男」だということもきちんと伝えていきたいですね。

――「法では裁けない悪」を秘密裏に始末する究極のダークヒーロー・台場が暗躍するピカレスク・サスペンスというこの刺激的な作品の魅力とは?

「テレビでこんなことやっていいんだ!」「これがテレビで見れちゃうんだ!」というところをしっかりと作っていきたいですし、そういうドラマになるはずです。毎週テレビの前で、皆さんが血を燃えたぎらせるような作品になるといいなと思います。

――放送を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

『警部補ダイマジン』というとんでもない作品を生み出そうと、三池崇史監督をはじめ、キャスト・スタッフと日々奮闘しております。ぜひ、震えながら待っていてください! よろしくお願いします。

■三池崇史監督

――『警部補ダイマジン』の監督を引き受けることになった際のお気持ちをお聞かせください。

視聴スタイルの多様化が進む今、誰がどのように観ても楽しめるエッジの効いたエンタメに挑戦しようという覚悟と勇気をいただきました。精一杯暴れます!

――原作、脚本をお読みになった感想をお願いします。

社会派でありながら、ダークヒーローが主役の……いや、すべての登場人物がまともじゃなく魅力的で、危険な作品だと感じました。ドラマ化には気合が必要です。

――「法では裁けない悪」を秘密裏に始末する究極のダークヒーロー・台場が暗躍するピカレスク・サスペンスというこの刺激的な作品をどう撮影していこうと考えておられますか?

無心。すべては脚本の導くままに……ですね。

――主演の生田斗真さんの印象をお聞かせください。

いつでも全力。いつでも爽やか。いつでも優しく美しい。でき過ぎです。尊敬しているけれど、嫉妬の対象でもある……いかにこの世は不公平であるかということを教えてくれる存在です。

――放送を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

世界中がキナ臭いことになっているけれど、その中であなたはどう生きますか? このドラマからその答えが見えてくるはずです。お楽しみに!