女優の菜々緒と俳優の鈴木伸之が夫婦役を演じるフジテレビ系ドラマ『忍者に結婚は難しい』(毎週木曜22:00~)。9日放送の第6話では、互いにライバル忍者の末えいだったことを知った2人が決着を付つけるため、激しい戦いを繰り広げる。

このアクションシーンの撮影現場に潜入すると、菜々緒と鈴木が真剣に向き合いながら、時には談笑もするなど、メリハリのあるチームワークで臨む姿があった――。

  • 『忍者に結婚は難しい』でアクションシーンに挑む鈴木伸之(左)と菜々緒

    『忍者に結婚は難しい』でアクションシーンに挑む鈴木伸之(左)と菜々緒

2人の対決シーンは3日間にわたって撮影。この日は宅配便が届き、お取り寄せしたカニが入った箱を、公平を期すため2人で持って玄関から運び、冷蔵庫に入れ終えた瞬間、戦いの火蓋が切って落とされる…という流れだ。

狭いキッチン内でのアクションとなるだけに、アクション指導のスタッフに細かな動きを確認する2人。「動きは大丈夫です」と太鼓判を押され、菜々緒は「はい」と、まるで師匠に技を見てもらう弟子のように真剣な表情で応えた。

棚にある食器類から、落ちると割れそうな素材を奥に配置するなど、アクション以外のケアもしながら、少しでも間が空けば動きを合わせる2人。最終確認を終えて「整いました」と2人の声が響くと、いよいよテスト→本番へと進んでいく。演者はこうして常に動いて暑くなるため、合間には季節外れの扇風機を当て、少しでもクールダウンを図る。

そして、実際にアクションを組んでみるが、蹴りが入っているように見えなかったと指摘が。再び指導スタッフの元、細かな動きを確認する。タイミングがずれると相手に当たってケガをするおそれもあるだけに、現場には常に一定の緊張感が漂っていた。

しかし、決して息苦しくならないのは、ムードメーカーである鈴木の存在が大きい。菜々緒の先制攻撃を受けてオーバーに突き飛ばされてみたかと思えば、目の前にパンチが迫ると「フ~ッ! 風きた~!!」とハイテンションになり、現場は笑いに包まれた。

同じアクションもアングルを変えて撮影していくが、本番を重ねるごとに上達していき、一発OKも出るように。鈴木は185cm、菜々緒は172cmと、高身長でスタイル抜群の2人だけに、本格アクションシーンは見応え十分だ。モニターでチェックした菜々緒も、それまでの真剣な表情とは打って変わって笑顔を見せ、「いい感じですね」とご満悦の様子だった。

キッチンから少し離れたリビングには、新婚当時の仲睦まじい2人の思い出の写真が飾られている。そのわずか数メートル先で、夫婦ゲンカを超えた一族の誇りを背負う戦いが行われるという切ない構図だが、勝敗の結果はいかに…。