総務省から委託されPR活動を行うマイナポイント事業PR事務局は、確定申告でも使えるマイナンバーの活用法を公開した。マイナンバーを使うことで、「平均約27分」早く確定申告が終わるという。
令和4年分の確定申告期間(2月16日~3月15日)が近づいてきた。時間と手間のかかる「確定申告」手続きだが、マイナンバーカードを利用してマイナポータルと連携することで、申告手続を時短化することができるという。
マイナンバーカードで「確定申告が楽・時短」になる理由は大きく分けて2つ。
1つめは「e-Taxへのログインが簡単」であること。e-Tax(国税電子申告・納税システム)を利用するためには、通常、利用者個人を識別する利用者識別番号(数字16桁)および暗証番号を入力する必要があるが、マイナンバーカードとスマートフォンがあれば、利用者証明用電子証明書の暗証番号(数字4桁)を入力することで簡単にe-Taxへログインできる。
2つめは、「マイナポータルとの連携で、面倒な入力が省ける」こと。事前設定すれば、控除証明書等が毎年一括取得される。電子データとして取得するため、 書類の保管・管理が不要(e-Tax送信する場合のみ)。確定申告の場合、国税庁ホームページ「確定申告書等作成コーナー」を利用すれば、各種申告書の該当項目へ自動入力される。
確定申告を、マイナンバーカードを持っている人といない人と比べてみると、マイナンバーを持ち、マイナポータルと連携して申告すれば「申告書準備」「付表・計算書等準備」「本人確認書類の添付」「送付または来庁」は不要。その分、スムーズに申告ができる。調査でも、オンラインによる申告手続にマイナンバーカードを使うことで、作業時間が平均26.9分短縮されることがわかった。
続いて、マイナンバーを利用して確定申告をする時に欠かせない、マイナポータル連携・証明書等の取得方法について紹介する。
まず、事前設定のために「マイナンバーカード」「マイナンバーカード読取対応のスマートフォン(又は、パソコンとICカードリーダライタ)」を用意する。
続いて事前設定の専用ページ(マイナポータル)にアクセスする。取得したい証明書等の種類を選択し、画面の案内に沿って進めるだけで事前設定が完了する専用ページが開設されている。証明書等を発行するサイトとマイナポータルを連携し、確定申告を行う。
まだマイナンバーカードを取得していない人は、スマートフォン、パソコン、まちなかの証明用写真機、郵便から交付申請ができる。2020年12月~2021年3月にマイナンバーカードを取得していない人へ送付された、QRコード付き交付申請書でも申請可能。マイナンバーカードは交付申請後、受取までに概ね1カ月程度かかる。