• 思い悩む星愛美さん (C)フジテレビ

前編の最後で映し出されたのは、愛美さんの誕生日イベントに帯状疱疹で来られないかもしれないと言われていたスーさんがやって来て、最後のステージまで見て、その帰りを愛美さんが見送るシーン。これが2人の最後の別れになるとは思っていなかったが、その予感があったという大里Dは、愛美さんと別れたスーさんの後ろ姿を、見えなくなるまでカメラで追い続けた。

「あの日のスーさんは、来たときから相当つらそうにしていたんです。それに、愛美さんがファンやお客さんを見送ったことは、見たことがなかったので、もしかしたらこれが最後になるのではないかという、寂しい不安がありました」(大里D)

本仮屋は、このシーンが最も印象に残ったといい、「あのツーショットに、何とも言えない気持ちになりました。スーさんと愛美さんって、説明するとしたらファンとストリッパーなんですけど、存在としての結びつきの強さを見ていると、同志といいますか、お互いを愛し合っている感じがすごく伝わってくるんです。発する言葉も『ありがとう』『(次のショーを)予約したんだけど、行けるか分からない』って、それしか言ってないのに、言葉以上の思いがずっと2人の間で交わされているのがすごく分かって…。その時間が惜しくて、惜しくて、一歩一歩進みながらもずっと一緒にいたいというのが伝わってくるあのシーンは、グッときました」と、こみ上げてくる涙をこらえながら語った。

  • 本仮屋ユイカ

5日放送の前編は、『ザ・ノンフィクション』で初めて、TVer・FODでの無料見逃し配信を実施。12日に放送される後編では、スーさんを失った愛美さんや、「星組」メンバーたちの姿が描かれる。前作となる『私が踊り続けるわけ ~53歳のストリッパー物語~』は、FOD『ザ・ノンフィクションMASTERPIECE』で配信されている。